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サロメを歌ったアレックス・ペンダの見事な歌唱、トリンクス指揮の東フィルの管弦楽も最高 《サロメ》@新国立劇場 2023.6.4

昨年のノット&東響、そして、グリゴリアンによるサロメの衝撃的な演奏がまざまざと脳裏に残っています。
それなのに、今日の新国の《サロメ》は十分に満足できる内容でした。
まず、サロメを歌ったアレックス・ペンダの素晴らしい歌唱、特に澄み切った歌声と十分な声量に満足しました。容姿もとても53歳とは思えないものでしたしね。無論、最強のサロメ、アスミク・グリゴリアンと比較してはいけません。
指揮のコンスタンティン・トリンクスも堂に入ったもので、東フィルから素晴らしい音響を引き出していました。3管編成に縮小した編成とは思えない迫力でした。
【ヨハナーン】役のトマス・トマソンの圧倒的な歌唱も見事でした。まあ、聖人にしては堂々とし過ぎの感もありますが、それは作曲したR.シュトラウスが責めを負うべきでしょう。
他の歌唱もすべて、そつないものでした。
演出は標準的なものでしょう。訳の分からない演出ではないから、2000年のプレミエから長期の公演になっているんでしょう。R.シュトラウスの素晴らしい音楽を堪能できる演出と言えます。
まあ、何回聴いても、この音楽は凄いです。何度聴いてもその衝撃は薄れることはありません。最後のサロメがヨカナーンの生首に口づけする音楽のおぞましさ、倒錯愛の凄まじさには身震いします。ヘロデ王でなくても、やはり、あの女(サロメ)は殺せと言いたくなります。R.シュトラウスの究極の音楽表現にはたじろいでしまいます。
うーん、やはり、新国のオペラは素晴らしいとしか言えません。日本でこのレベルのオペラが聴けるのは本当に貴重なことです。少々、料金が高いのだけが頭が痛いところですが・・・。


今日のキャストは以下です。

  リヒャルト・シュトラウス
   サロメ 全1幕

  【指揮】コンスタンティン・トリンクス
  【演出】アウグスト・エファーディング
  【美術・衣裳】ヨルク・ツィンマーマン
  【振 付】石井清子
  【再演演出】三浦安浩
  【舞台監督】伊藤潤
  【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:三浦章宏
  
  【サロメ】アレックス・ペンダ
  【ヘロデ】イアン・ストーレイ
  【ヘロディアス】ジェニファー・ラーモア
  【ヨハナーン】トマス・トマソン
  【ナラボート】鈴木 准
  【ヘロディアスの小姓】加納悦子
  【5人のユダヤ人1】与儀 巧
  【5人のユダヤ人2】青地英幸
  【5人のユダヤ人3】加茂下 稔
  【5人のユダヤ人4】糸賀修平
  【5人のユダヤ人5】畠山 茂
  【2人のナザレ人1】北川辰彦
  【2人のナザレ人2】秋谷直之
  【2人の兵士1】金子慧一
  【2人の兵士2】大塚博章
  【カッパドキア人】大久保光哉
  【奴隷】花房英里子
  

最後に予習について、まとめておきます。

 ザルツブルク音楽祭2018ライヴ、R.シュトラウス『サロメ』

  アスミク・グリゴリアン(サロメ/ソプラノ)
  ジョン・ダスザック(ヘロデ王/テノール)
  アンナ・マリア・キウーリ(ヘロディアス/アルト)
  ガボール・ブレッツ(ヨカナーン/バス)
  ユリアン・プレガルディエン(ナラボート/テノール)
  エイヴリー・アムロー(ヘロディアスの小姓/アルト)
  マテウス・シュミットレヒナー(ユダヤ人1/テノール)
  マティアス・フレイ(ユダヤ人2/テノール)
  パトリック・フォーゲル(ユダヤ人3/テノール)
  イェルク・シュナイダー(ユダヤ人4、奴隷/テノール)
  ダヴィッド・シュテッフェンス(ユダヤ人5/バス)
  ティルマン・レンネベック(ナザレ人1/バス)
  パヴェル・トロヤク(ナザレ人2/バリトン)
  ネヴェン・クルニッチ(カッパドキア人/バス)
  ヘニング・フォン・シュールマン(兵士1/バス)
  ダション・バートン(兵士2/バス・バリトン)

  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)

  演出・装置・衣裳・照明:ロメオ・カステルッチ
  振付:シンディ・ヴァン・アッカー

  収録時期:2018年7月28日
  収録場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ライヴ)
  映像監督:ヘニング・カステン

グリゴリアンがザルツブルク音楽祭でサロメを歌ったBDを聴きました。いやはや、凄いですね! ウィーン国立歌劇場で聴いたカミラ・ニュルンドも凄かったですが、まあ、これは異次元の歌唱ですね。ただし、このBDではウィーン・フィルの艶やかな美しい響きが録り切れていません。あくまでもグリゴリアンの絶唱を聴くものです。




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