fc2ブログ
 
  

《ブルックナー2番》インバル+東京都響@文化会館 2011.5.18

つい1週間前に久しぶりに東京都響のコンサートを聴きましたが、早くも今日、また、東京都響のコンサートを聴きました。4月にヨーロッパの旅で聴けなかった定期演奏会の振替分です。なので、いつものサントリーホールではなく、東京文化会館の定期演奏会です。

折角、上野に出かけたので、コンサートの前に東京国立博物館で開催中の写楽展に行ってみました。それについては次回にでもご紹介しましょう。

今夜のプログラムは以下です。

 指揮:エリアフ・インバル
 管弦楽:東京都交響楽団

 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op,63
  ヴァイオリンソロ:ブラッハ・マルキン
  《休憩》
 ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(ノヴァーク版)


プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番は1年ほど前に庄司紗矢香のヴァイオリンで聴きました。正直、ホール(ミューザ川崎)の響きが今ひとつできちんと聴き取れませんでしたが、今日の演奏との比較はできるでしょう。

ステージに都響のメンバーが登場してきました。今夜は四方恭子がコンサートミストレスで独奏もあります。

さて、ヴァイオリニストのマルキンとインバルが登場です。マルキンは経歴を読むと、米国フィラデルフィアのカーティス音楽院でヒラリー・ハーンの後輩のようです。
第1楽章はヴァイオリンソロで始まります。もっとそっとメロディーを奏でるかと思っていると、意外にしっかりした音で弾き始めましたが、響きはとても美しく、これはこれで結構。テンポ早く弾く部分もしっかりとした演奏です。いい演奏ですが、少し無機的でノリが足りない感じ。プロコフィエフはもう少しスリリングな演奏が好みです。
第2楽章はオーケストラのピティカートに乗って、とても美しい響き。うっとりします。ここも中間部のノリが今ひとつの感じです。
第3楽章はばりばりと弾いてほしいところですが、少しおとなしい演奏。演奏は美しく、技巧もしっかりしていますが、もっと自分を表に出した演奏がほしいところ。
今後、彼女の個性をどう伸ばしていくかが課題でしょう。プロコフィエフを聴いた後の爽快感に欠けたのが残念でしたが、演奏は美しいものでした。
庄司紗矢香の演奏は特に第3楽章のばりばりと弾いた爽快感は流石のものでしたから、演奏としては庄司紗矢香が1枚上の印象でした。

休憩後はいよいよブルックナー。これまで、日本のオーケストラのブルックナーはどうしても重量感・清涼感ともにもう一つの印象が多く、先日のライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のようなブルックナーはドイツ系のオーケストラでしか聴けない音・響きでした。今夜はどうでしょう。

結論から言うと、都響で聴いたブルックナーではもっともよい出来に思われました。都響の誇る素晴らしい弦楽セクションが完全に機能し、とても美しいブルックナーでした。交響曲第2番はブルックナーの交響曲では1番、0番に続く初期の交響曲の3曲目で後期の交響曲に比べると、金管楽器の咆哮がそんなに多くなく、美しい弦楽合奏のパートが多く、都響の特性に向いています。特にゆったりした弦楽合奏は都響の真骨頂。第1楽章から第4楽章まで楽しく聴けました。
第4楽章のフィナーレはインバルも熱くなり、盛り上げていましたが、なかなかのブルックナーに仕上がっていました。さらに弦楽の演奏の精度があがり、響きが透明になれば、この曲は都響の看板にもなれそうです。

またまたsaraiのホームオーケストラが高水準で演奏してくれるのを続けざまに聴き、音楽を楽しんだ1夜になりました。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR