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庄司紗矢香の天上の音楽に魅了されるだけ ノセダ&NHK交響楽団@サントリーホール 2023.6.21

庄司紗矢香はさりげなく音楽を奏で始めて、すぐに音楽と一体化して、この世の物とは思われないような極上の音楽を聴かせてくれます。今更、saraiがどうのこうの言えるようなレベルの音楽ではありません。ただただ、うっとりと庄司紗矢香が作り出す音楽世界に浸るだけです。服装も佇まいもさりげない雰囲気で、すべてが最高の芸術に昇華しているとしか思えません。
庄司紗矢香がそこにいて、そして、不可侵の芸術世界に包まれているということを感じて、音楽を聴いて60年のsaraiが恐れ入って畏まるという構図です。最高の芸術家です。レスピーギのこの作品は初めて聴きますが、庄司紗矢香が弾けば、もう、どの曲でも同じことのような気がします。そうそう、アンコールのバッハの無伴奏パルティータのサラバンドはつい先日もヒラリー・ハーンがアンコールで弾きましたが、とうてい同じ曲には聴こえません。ヒラリーの演奏は美しさの限りでしたが、庄司紗矢香は美しさよりも音楽の本質に切り込むような厳しい演奏。どちらの演奏も好きです。それにしても庄司紗矢香はバッハの無伴奏も遂に極めたようです。是非、次はバッハの無伴奏全曲のリサイタルをお願いしたくなりました。

ノセダ&NHK交響楽団も庄司紗矢香を好サポートしていました。オーケストラの響きとの調和も素晴らしかったと思います。

ノセダ&NHK交響楽団の最初のバッハ(レスピーギ編)は厳かな雰囲気の中、弦の美しさが際立つ見事な演奏でした。

休憩後のラフマニノフの交響曲 第1番はノセダの本領発揮で燃えに燃えた演奏。NHK交響楽団のアンサンブルも素晴らしく、特にトゥッティでは弦を中心に恐ろしいほどのまとまりが決まっていました。相当にリハーサルを重ねたのでしょう。この曲も初めて聴きましたが、ラフマニノフの精神状態がおかしくなるほどの初演失敗だったとは思えないような青春の勢いに包まれた作品です。よほどに演奏が悪かったのでしょうか。指揮はグラズノフだったとのこと。不思議です。ともあれ、珍しい作品が素晴らしい演奏で聴けました。
今日は庄司紗矢香が聴けて、最高に幸せ気分です。

因みに今回の演奏をもって、NHK交響楽団の定期会員を引退します。最後になって、続けざまにいい演奏を聴かせてくれましたが、やはり、saraiとは相性がよくないようです。


今日のプログラムは以下のとおりです。


  指揮 : ジャナンドレア・ノセダ
  ヴァイオリン : 庄司紗矢香
  管弦楽:NHK交響楽団 コンサートマスター:郷古廉

  バッハ(レスピーギ編):3つのコラール
               第1曲〈きたれ、異教徒の救い主よ〉(BWV659)
               第2曲〈私の魂は主をあがめ〉(BWV648)
               第3曲〈目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ〉(BWV645)
  レスピーギ:グレゴリオ風協奏曲
   《アンコール》
     J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
      パルティータ第2番 ニ短調 より 第3曲 サラバンド BWV 1004

   《休憩》

  ラフマニノフ:交響曲 第1番 ニ短調 Op.13


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のバッハ(レスピーギ編)の3つのコラールを予習したCDは以下です。

  ジョン・ネシュリング指揮リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団 2017年9月 ベルギー、リエージュ、フィルハーモニーホール セッション録音

1947年サンパウロ生まれの指揮者ブラジルのジョン・ネシュリングが美しい演奏を聴かせてくれます。


2曲目のレスピーギのグレゴリオ風協奏曲を予習したCDは以下です。

   ワジム・ブロドスキー、フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマ交響楽団  2009年~2012年 ローマ セッション録音

きっちりした演奏で燃え上がるところは燃えるという風情。聴き応えがあります。


3曲目のラフマニノフの交響曲 第1番を予習したCDは以下です。

  アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団 1975年2月 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ セッション録音

世評に高い歴史的な名盤。熱い演奏を聴かせてくれます。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       庄司紗矢香,

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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