fc2ブログ
 
  

オーケストラ芸術の粋を極め尽くすミンコフスキ&東京都交響楽団のブルックナー5番@サントリーホール 2023.6.26

このところ、毎回。絶好調の演奏が続く都響です。今回もミンコフスキがブルックナーの第0番(2015年)、第3番(2017年)に続いて、いよいよ、大作の第5番に取り組むので、凄い演奏になるだろうと思われます。

コロナ禍を経て、久し振りに登場したミンコフスキは少々肥満気味ですが、その巨体を揺らして、都響をコントロールします。
実に美しい演奏が第4楽章まで続いていきますが、その第4楽章が圧巻の演奏です。素晴らしい弦楽パートが中心となって壮大なフーガを構築していく様は圧倒的で、急にsaraiの心が奮い立ちます。ブルックナーのこのような凄いフーガはこの第5番以外では体験した覚えがありません。特に低弦から高弦に対位法的に展開していく部分での美しい音楽には体に戦慄が走ります。このパート以降、音楽は頂点を極め続け、ミンコフスキは都響からオーケストラ芸術の粋を極め尽くすような響きを引き出していきます。まさに音の大伽藍です。saraiはもう息もできないくらい、この演奏に縛り付けられます。無論、ブルックナーの音楽が凄いのですが、その音楽の真髄を抉り出していくミンコフスキと音楽の響きをこれ以上ないくらいに奏で上げていく都響のアンサンブルが凄過ぎます。残念ながら、この素晴らしいオーケストラ芸術のすべてを受容しきれないsaraiの耳の貧弱さが歯がゆいくらいです。まだまだ修行が足りないようです。そう思わせてくれるくらい、saraiをインスパイアしてくれた最高の演奏、最高の音楽でした。

ミンコフスキと都響のブルックナーはこの路線で行くと、次は第9番以外はあり得ないと断じたいと思います。究極の名演になるでしょう。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:マルク・ミンコフスキ
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:矢部達哉

  ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(ノヴァーク版)
   
   《休憩》なし
   

最後に予習について、まとめておきます。

ブルックナーの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

 オイゲン・ヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1986年12月3&4日 ライヴ録音
 
天下の大名盤。ブルックナーを得意にしたヨッフムの最後のコンセルトヘボウのコンサートでした。この演奏の3か月後、ヨッフムは亡くなります。このCDはTAHRAから出ているオイゲン・ヨッフム&コンセルトヘボウ管によるブルックナーの交響曲第4/5/6/7/8番を6CDにまとめた貴重なアルバムの中の2CDです。すべて、素晴らしい演奏です。第9番が抜けているのが残念です。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!








関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR