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洗足学園音大バレエコースのうら若きバレリーナたちの瑞々しい饗宴@ミューザ川崎シンフォニーホール 2023.7.25

白状すると、フェスタ サマーミューザで、谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団、牧阿佐美バレヱ団という日本を代表するバレエ団のガラ公演を見るのもいいだろうという気持ちでチケットを購入しましたが、プログラムがはっきりすると、何と洗足学園音大バレエコースのメンバーがほとんどでプロのバレエ団は数名の男性ダンサーがサポートにはいるものと分かり、がっかりしたんです。オーケストラも洗足学園音大でまるで洗足学園音大の学生の発表会のようです。

しかし、洗足学園音大の学生は頑張って、踊ってくれました。音大のバレエコースって、ほとんどが女性。したがって、うら若きバレリーナたちが大挙して登場した舞台は華やかさがありました。デュエットではプロの男性ダンサーがサポートしたので、リフトも危なげなく見事にバランスして高い位置で演技が決まります。特に最初の演目の『タンホイザー序曲』の東京シティ・バレエ団の西澤一透がサポートしたリフトが素晴らしく、能勢舞香が美しい姿勢を決めていました。西澤一透は洗足学園音大バレエコースを出て、現在、東京シティ・バレエ団のファーストアーティストとして、活躍中です。
東京シティ・バレエ団のソリスト、植田穂乃香も美しい肢体でベルリオーズの劇的交響曲『ロメオとジュリエット』を踊ってくれました。
谷桃子バレエ団のファーストアーティストの昂師吏功はショパンの『ロマンティック組曲』できっちりしたリフトのサポート、そして、ロマンあふれる踊りを見せてくれました。
それらのプロに交じって、学生のバレリーナたちが元気よく躍動を見せてくれました。群舞もしっかりと同期し、ソロ、デュエットなどは見事なバレエを見せてくれました。

バレエの後ろでは洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団が素晴らしい演奏を聴かせてくれました。秋山和慶の指導がよいのでしょうが、弦楽のレベルも高く、驚いたのはタンホイザーでの素晴らしい金管の迫力です。音大オーケストラの実力も高くなったものですね。(実はこれまで聴いたことがありません(笑い))


今日のプログラムは以下のとおりでした。

 フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2023
  洗足学園音楽大学
  バレエとオーケストラで魅せる物語
  
  指揮:秋山和慶(洗足学園音楽大学 芸術監督・特別教授)
  管弦楽:洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団
  バレエ:
    洗足学園音楽大学バレエコース
    谷桃子バレエ団
    東京シティ・バレエ団
    牧阿佐美バレヱ団
    
 ワーグナー:オペラ『タンホイザー』から「序曲」
 ショパン:『ロマンティック組曲』 ~ピアノ曲による~(ピアノ:福島未紀)
  プレリュード第17番 変イ長調 Op. 28-17、
  ノクターン第20番 嬰ハ短調[遺作]、
  エチュード 変ト長調 Op. 25-9「蝶々」、
  ワルツ第10番 ロ短調 Op. 69-2、
  プレリュード第16番 変ロ短調 Op.28-16、
  ワルツ(華麗なる円舞曲)第2番 変イ長調 Op. 34-1

  《休憩》
  
 ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』Op. 17から
 グノー:オペラ『ファウスト』から


最後に予習について、まとめておきます。予習は音楽を中心にしました。

1曲目のワーグナーの楽劇『タンホイザー』の「序曲」を予習したビデオは以下です。

 ・ワーグナー:歌劇『タンホイザー』全曲から序曲とヴェーヌスベルクの場面
 ベルリン・ドイツ交響楽団
 フィリップ・ジョルダン(指揮)
 演出:ニコラウス レーンホフ
 装置:ライムンド・バウアー
 照明:ドゥアン・シューラー

 収録時期:2008年
 収録場所:バーデン=バーデン祝祭劇場(ライヴ)

シンプルな演出で素晴らしいタンホイザーが楽しめます。ジョルダンの指揮が見事。


2曲目のショパンの『ロマンティック組曲』を予習したCDは以下です。

 ショパン・リサイタル 2010 2010年7月15日 クロスランドおやべ・セレナホール(富山県小矢部市) ライヴ録音
 ショパン:19のワルツ集 2015年7月 & 9月、新川文化ホール(富山県魚津市) セッション録音
 ショパン:エチュード集(24曲) 2009年7月&9月 新川文化ホール(富山県魚津市) セッション録音
 京都リサイタル2018 ショパン:24のプレリュード 2018年11月9日、京都コンサートホール〈アンサンブルホールムラタ〉 ライヴ録音
  いずれもイリーナ・メジューエワの録音したCD

いずれも素晴らしく美しい演奏です。セッション録音とライヴ録音の違いがほとんどないのに驚きます。なるべく最新の演奏を聴きましたが、メジューエワのすべてのCDを所有しているわけではないので、すべて最新の演奏を聴いたわけではありません。それでも一番古い録音でも完成度の高い演奏を聴かせてくれます。


3曲目のベルリオーズの劇的交響曲『ロメオとジュリエット』を予習したCDは以下です。

 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団 1969年10月13-15日、メディナ・テンプル セッション録音

抜粋盤ですが、たっぷりした内容です。素晴らしく美しい演奏です。


4曲目のグノーのオペラ『ファウスト』から第5幕の《ワルプルギスの夜》のバレエ場面を予習したヴィデオは以下です。

 ニューヨーク・シティ・バレエ in パリ 『バランシン・ガラ』
  「ワルプルギスの夜」 歌劇「ファウスト」のバレエ音楽
  サラ・マーンズ
  アドリアン・ダンチヒ・ウォリング
  ローレン・ラヴェット
  ミーガン・フェアチャイルド
  ホアキン・デ・ルス
  スターリング・ヒルティン
  ジャレッド・アングル
  アマル・ラマサール
  タイラー・ペック
  アンドリュー・ヴィエット
  テレサ・ライクレン
  タイラー・アングル
  アルストン・マクギル
  アンソニー・ハクスリー
  ブリタニー・ポラック
  テイラー・スタンリー

  管弦楽:オーケストラ・プロメテ
  指揮:ダニエル・キャップス
  収録:2016年7月12・16日 シャトレ座(パリ)
  NHK BS プレミアムシアター(2019年1月28日)放送録画
  
ジョージ・バランシンが創立したニューヨーク・シティ・バレエのパリ公演のライヴ収録。バランシンが振り付けた物語性のない「プロットレス・バレエ」のひとつですが、クラシックバレエの伝統を引き継ぎ、バレエの美しさの究極に迫る見事なバレエです。バランシンが亡くなって30年以上も経ちますが、その先進性は今は変わりません。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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