セヴィーリャの1日:ムリーリョの美しいマリアに魅了されたセヴィーリャ美術館
セヴィーリャ美術館Museo de Bellas Artes de Sevillaの展示室に入ります。最初の部屋には15世紀のスペイン・ゴシックの美術品が展示されています。初期セヴィーリャ派の作品も並んでいます。中央に見える彫刻はペドロ・ミランPedro Millánの《死せるキリストへの嘆き》です。

この部屋では、4枚の連作絵画が目を惹きます。初期セヴィーリャ派の作者不詳の作品です。フランドル絵画の影響が感じられる精密な描き方です。

次の部屋は長い回廊になっていて、ルネサンス期の作品が展示されています。

次の部屋はマニエリスムの作品が展示されています。さして興味を惹く作品はありません。

次の部屋は自然主義の作品が展示されています。

ベラスケスの絵画を発見。肖像画です。と思ったら、なんと聖人の絵でした。1620年、ベラスケス20歳頃の《聖パウロ》です。セヴィーリャ時代の作品です。この頃、既に見事な筆遣いです。

いったん、パティオに出て、次の展示室に移動。そこは17世紀の修道院の教会だった建物で天井も高くて美しい部屋です。

特に天井の装飾の美しさは最高です。

この部屋の奥のほうにはムリーリョMurilloの作品がずらっと並んでいます。それも名画揃い。めまいがするほど素晴らしいです。
この美術館にはムリーリョの世界最大のコレクションがあるとは聞いていましたが、まさか、これほどとは。絶句です。saraiはムリーリョの描くあどけなさを面差しに残している聖母マリアが結構好みです。そういう絵画が何点も展示されてます。
これは《無原罪の御宿り》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。とても美しいです。三日月に乗ったマリアが天使たちに囲まれて、天から舞い降りてきます。

これは《無原罪の御宿り》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。この作品もとても美しいです。三日月に乗ったマリアが天使たちに支えられながら、下りてきます。

これは《無原罪の御宿り》です。1650年、ムリーリョ33歳頃の作品です。若い頃の作品ですが、既にムリーリョらしさが満ち溢れています。マリアは満月に乗っていますね。

これは《聖母子》です。1666年、ムリーリョ49歳頃の作品です。マリアの美しさが光ります。

これは《聖フスタと聖ルフィーナ》です。1666年、ムリーリョ49歳頃の作品です。聖フスタと聖ルフィーナはセヴィーリャの守護聖人の二人の姉妹です。二人が両側から支えているのはヒラルダの塔です。それにしても美人姉妹ですね。これはセビーリャのカプチン修道会Convento de Capuchinosの聖堂の祭壇画です。

《無原罪の御宿り》を中心にムリーリョの名画がずらっと並んでいます。壮観です。

これは《ピエタ》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。ムリーリョの描く上目遣いのマリアは本当に美しくて、大好きです。

これは《羊飼いたちの礼拝》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。ムリーリョの描くマリアは下のほうに顔を傾けていてもあどけなさが可愛いです。

これは《受胎告知》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。ムリーリョの描くマリアは横顔も綺麗ですね。きっとモデルがよっぽど綺麗な人だったんでしょう。

いやはや、素晴らしいムリーリョの名画にあふれた展示室でした。ムリーリョの描く美しいマリアに魅了されました。展示室をもう1回眺めて、満足のため息を尽きました。

まだ、2階にも展示室があるようですが、もう、頭の中はムリーリョのマリアでいっぱいです。このまま、美術館を出ることにしましょう。
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