秋の京都2023:あれから50年、金婚式のディナーはたん熊北店 本店で
今日は記念の日。歳月流れて50年、saraiと配偶者は晴れて金婚式を迎えることができました。
二人の原点というべき京都で記念の日を過ごすことにしました。ウィーンという案もありましたが、もう海外遠征は卒業しました。
京都はsaraiが学生生活を送った地。そのときの彼女(今の配偶者)との間でタブーにしていたのは、saraiの大学キャンパスを二人で歩くこと。だって、誰に見られるか分かりませんからね。
ようやく、この記念の日に二人でsaraiの母校の大学キャンパスを堂々と歩くことにしました。誰も知る人はいませんものね。
じゃーん、配偶者が初めて見る京大時計台です。saraiも卒業以来、50年ぶりに見ます。

しばし、京都大学百周年時計台記念館の中を探索します。これはsaraiも初めて改装された内部を見て、驚くことばかり。
歴史展示室の映像で流れているのは、1969年の大学紛争時の記録映像です。機動隊に守られての入試。大学運動家たちがなだれこんでこんで、1分間で中止になった入学式。ある意味、衝撃でもあり、なつかしさもあります。入学後、半年間授業がなく、そのときに知り合ったのが配偶者でした。半年後、授業が始まったのは時計台の封鎖が機動隊によって解除されたためと記録映像で知りました。
時計台の地下でタリーズコーヒーを飲み、今どきの学生はそんなに贅沢なのかと呆れます。
が、キャンパスを歩いていると、偶然、生協食堂を発見。

中に入って、メニューを見ると、納得の価格設定です。これなら、次世代の若者たちも安心して、学業に励めそうです。
我々もデザートと飲み物をご相伴します。

saraiが勉強した理学部の構内をぶらぶらし、女子学生が台車に圧力容器を載せているのに遭遇します。saraiも毎日、実験で液体窒素をくんでいたことを思い出します。構内には偉大な先輩の湯川秀樹の湯川記念館がありました。

さあ、大学キャンパスの散策の総仕上げに吉田山に登ってみましょう。実はsaraiも登ったことがありません。
吉田山の麓にある吉田神社に到着。

ところが、ここでsaraiは疲れ切って、到底、登れそうにありません。しばらく、神社のベンチで一休み。歩数を見ると、既に1万歩を超えています。しばらく、休んで、元気回復。さあ、登りましょう。あまり、案内板が親切でなく、人に訊きながら、登っていきます。そして、山頂休憩所の東屋に到着。やったね。

山頂から降りるときに大文字山も見えます。

そして、登るときに見逃した三高の寮歌の歌碑も発見。「紅萌ゆる丘の花、早緑匂ふ岸の色、都の花に嘯けば、月こそかかれ吉田山」

さあ、そろそろ、金婚式の記念の食事を予約した時間です。ぴったり、6時にたん熊北店 本店の前に到着。

玄関先で待っていてくれた仲居さんに導かれて、2階の個室に案内されます。個室といっても広間の大きなテーブルにぽつんと置かれた2脚の椅子に腰かけて、見事な内装を眺めます。

飲み物はシャンパンをお願いし、二人で乾杯。
さあ、料理です。まずはお店からの金婚式のお祝いのサービスのあんかけ金箔入りのお赤飯。無論、美味しいです。

【先付】
鱧 松茸 菱蟹 生雲丹
秋野菜のジュレ酢

先付けから、豪華な料理です。
【造り】
天然白身薄造り
車海老 中トロ あしらい

鯛の薄造りが絶品です。社長で総料理長の栗栖正博氏が自ら包丁を握った一品です。
さらに車海老の殻焼きもついてきますが、絶妙の焼き加減でぱりぱり。

【吸物】
土瓶蒸し
鱧 松茸 三つ葉 酢橘

これは言わずもがなの美味しさ。
蓋を開けてみると、びっしりと、松茸と鱧が入っています。美味しいわけです。

【焼物】
ぐじ焼 檸檬
銀杏松葉

皮は別に焼くか揚げるかしたようで、ぱりぱり。ぐじも最高の味。
【中八寸】
菊菜菊花浸し 鱒 いくら
キャビア 魳小袖寿司
いちょう麩 海老
しし唐 床節 玉子松風 珍味

お腹も満たされつつあるところに、どーんと豪華な中八寸。食べるスピードもぐんと落ちます。
【強肴】
和牛網焼 あしらい

中八寸と格闘しているところに、若い料理人さんが炭火のコンロを持って登場。
その場でヒレ肉を切り分けて、焼いてくれます。なんとも美味しいです。中八寸を食べる箸を休めて、一気にいただきます。

【蒸物】
丹波蒸し 銀餡
甘鯛 百合根

もう、苦しい・・・
【御飯】
松茸御飯 三つ葉
【香の物】
三種盛り
柴漬 小蕪 昆布
【止椀】
赤出汁
焼茄子 三つ葉 豆腐

楽しみにしていた松茸御飯。少しだけいただいて、残りは折に詰めてもらいます。
【水物】
メロン 巨峰
アイスクリーム

記念の「おめでとう」のプレートを付けてもらいます。メロンは果物の王様。やはり、美味しいです。
【菓子・抹茶】
胡桃餅・長久の白


苦しいといいながら、美味しい和菓子は別物。最後は抹茶で〆。
高額な支払いをクレジットカードで済ませ、総料理長と仲居さんに見送られながら、木屋町から河原町への路地を進みます。
最高の料理で節目の日を締めくくりました。
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