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日本で初めてタクトをとるピエール・ブリューズのリハーサル風景、サン=サーンスの交響曲 第3番「オルガン付き」とドビュッシー(ビュッセル編曲)の小組曲 東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2024.3.1

今日はアンサンブル・アンテルコンタンポラン(EIC)の音楽監督とデンマークのオーデンセ交響楽団の首席指揮者の重責を担うフランス人指揮者、ピエール・ブリューズの日本での指揮者でデビューとなる東響のコンサートの前日リハーサルを覗きました。日本の聴衆の前に姿を現すのはこれが初めての機会でしょう。実にくったくのない様子でひょいとステージに現れて、聴衆にも親しみのある挨拶をしてくれました。

まずはサン=サーンスの交響曲 第3番「オルガン付き」が入念にリハーサルされます。何度も途中で止めて、やり直しています。細かい指示は聴こえませんでしたが、saraiの感覚ではミスの指摘などではなく、響きの調整が主たるものであったようです。それと細かいリズムの取り方なども調整していました。これまでにsaraiが聴いたリハーサルの中でも、プロのリハーサルのイメージにぴったりの感じです。第1楽章のリハーサルだけでも1時間近くかかるという入念なものでした。もっとも、この曲は第1楽章は普通の第1楽章と第2楽章が合体したみたいなものです。通しでは20分ほどですから、2倍以上の時間をかけていました。お陰で、そんなに聴く機会のない曲が耳にしっかりとしみつきました。弦のアンサンブルとオルガンの精妙さが素晴らしいです。
休憩後の第2楽章も入念にリハーサルします。さすがに最後は意外にさらっと終わります。フィナーレのオルガンとオーケストラの高揚するところの迫力は素晴らしく、それも繰り返してのリハーサルなので、何か得をしたような感じです。まるで最後をアンコール演奏したみたいです。オルガンの大木麻理は素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

次に演奏する団員が少し入れ替わって、ドビュッシー(ビュッセル編曲)の小組曲のリハーサル。これはそこそこ、ちゃちゃっと終えます。東響の演奏のレベルが最初から高く、そんなに細かくチェックを入れる曲ではありませんね。とても美しい演奏です。有名な作品ですが、このオーケストラ編曲版は多分、実演では聴いたことがありません。いいものをリハーサルとは言え、聴けました。

ここで公開リハーサルはお終い。この後、多分、MINAMI (吉田 南)が独奏するサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲 第3番のリハーサルがあった筈です。本当はこれが聴きたかったんです。吉田 南のヴァイオリンは久し振りで、最近の彼女の成長ぶりをとても聴きたかったんです。まあ、本番のチケットを買えばよかったと言えば、それまでですが・・・。


今日のプログラムは以下です。

  ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第195回 前日リハーサル

  指揮:ピエール・ブリューズ
  オルガン:大木麻理(ミューザ川崎シンフォニーホール ホールオルガニスト)
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」第1楽章

  《休憩》

  サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」第2楽章
  ドビュッシー(ビュッセル編曲):小組曲


最後に予習について、まとめておきます。(リハーサルとは言え、ちゃんと予習は欠かしません。)

サン=サーンスの交響曲 第3番「オルガン付き」を予習した演奏は以下です。

 サイモン・プレストン(org)、ジェイムズ・レヴァイン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1986年6月、ベルリン セッション録音
 
レヴァインの、ベルリン・フィルとの最初の録音です。実に音楽的精度の高い演奏です。


ドビュッシー(ビュッセル編曲)の小組曲を予習した演奏は以下です。

 エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 1961年2月22日 ジュネーヴ、ヴィクトリアホール セッション録音

かつて評価の高かったアンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏のひとつです。現在、あまり話題に上りませんが、実に素晴らしい演奏です。また、再評価される日が来るでしょう。



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