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遂に聴けた!キアロスクーロ・カルテット@王子ホール 2024.3.28

アリーナ・イブラギモヴァの最近の演奏活動におおいに興味を抱くようになっています。その延長線上でアリーナ・イブラギモヴァが率いるキアロスクーロ・カルテットも興味津々で、CDを聴いてきました。そのハイドンの弦楽四重奏曲の演奏には大変感銘を覚えました。まだ、作品20/33/76しかリリースしていないのが残念です。

そのキアロスクーロ・カルテットの実演を聴きたいと念願していましたが、コロナ禍で来日キャンセルになり、じりじりしていましたが、ようやく、今日、念願を果たすことができました。

まずはバロックから始まります。イギリスのヘンリー・パーセルの4声のファンタジアから3曲。本来はヴィオールで演奏する曲でちょっとイメージが違って聴こえます。ブリティッシュ・バロックの響きが聴こえないのが残念。それに正直、全然、聴き込んでいないので、曲の魅力もあまり感じません。アリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンの響きだけを注目して聴いていました。

次はハイドンの弦楽四重奏曲 第38番 Op.33-2「冗談」。ハイドンが古典派様式の弦楽四重奏曲を確立したロシア四重奏曲の6曲セットの1曲です。活き活きとした表情、ふんわりとしたメロディー感、そして、ユーモア。どこをとっても見事なハイドンでした。アリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンが先導して、精妙なアンサンブルを構築しています。イブラギモヴァ・カルテットと名前を変えた方が分かりやすいですね。ベルチャ・カルテットみたいに。

後半はベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第8番 「ラズモフスキー第2番」。ベートーヴェンの深い味わいが聴けました。しかし、イブラギモヴァならば、さらにもう一段上の演奏を期待したところでした。繊細な表現は素晴らしいです。後はベートーヴェンらしい高邁な気持ちでぐいぐい推進力のある演奏で圧倒してもらいたいと思います。

アンコールはさきほどのハイドンです。やはり、ハイドンは素晴らしいですね。

アリーナ・イブラギモヴァ単独のコンサートも聴きたいものですが、今回はなさそうですね。11月に再び来日してリサイタルを開くようです。楽しみです。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:キアロスクーロ・カルテット
   アリーナ・イブラギモヴァ vn  ベンジャミン・マーキーズ=ギルモア vn
   エミリエ・ヘーンルント va  クレール・ティリオン vc

  パーセル:4声のファンタジア
   第7番 ハ短調 Z738
   第8番 ニ短調 Z739
   第11番 ト長調 Z742

  ハイドン:弦楽四重奏曲 第38番 変ホ長調 Op.33-2, Hob.Ⅲ:38 「冗談」

   《休憩》

  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 Op.59-2 「ラズモフスキー第2番」

   《アンコール》
   ハイドン:弦楽四重奏曲 第38番 変ホ長調 Op.33-2, Hob.Ⅲ:38 「冗談」より 第2楽章


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のパーセルの4声のファンタジアは以下のCDを聴きました。

   チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ 2019年8月14-16日 ガートン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イングランド) セッション録音
    イブラヒム・アジズ(トレブル・ヴィオール)
    アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、アルト・ヴィオール)
    ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール)
    サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)
    ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)

古式ゆかしきイギリス・バロックを満喫できます。


2曲目のハイドンの弦楽四重奏曲 第38番 Op.33-2「冗談」は以下のCDを聴きました。

 キアロスクーロ四重奏団 2021年10月26-29日 イギリス、ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール セッション録音
  アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン/Anselmo Bellosio, c.1780)
  パブロ・エルナン=ベネディ(ヴァイオリン/Andrea Amati, 1570)
  エミリー・ホーンルンド(ヴィオラ/Willems, c.1700)
  クレール・チリヨン(チェロ/Carlo Tononi, 1720)
  
ハイドンはリンゼイ四重奏団、アマデウス四重奏団の演奏を高く評価していますが、キアロスクーロ四重奏団の演奏もそれに迫る、あるいはフレッシュさでは上回る演奏を聴かせてくれます。


3曲目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第8番 「ラズモフスキー第2番」は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ弦楽四重奏団 2001年11月21/22日 ホーリー・トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー セッション録音
  ピーター・クロッパー(ヴァイオリン)
  ロナルド・バークス(ヴァイオリン)
  ロビン・アイルランド(ヴィオラ)
  バーナード・グレガー=スミス(チェロ)
 
リンゼイ弦楽四重奏団の2回目のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集からの1枚です。1回目の全集と演奏コンセプトは基本的には変わりませんが、より精密な演奏です。
ラズモフスキーセットはいずれも後期四重奏曲を見据えたような情緒の深い音楽になっています。
彼らは1965年に活動を始め、2005年に解散します。解散前にこの素晴らしい録音を残してくれたのが嬉しいですね。



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ジャンル : 音楽

       イブラギモヴァ,

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最後までレビューありがとうございます。最後は時間の都合がつかず視聴できず、非常に残念でした。

アンコールも含め好評のレビューを見てますます残念ですが、お陰様でど

04/02 12:33 

michelangeloさん

saraiです。大変、ご無沙汰しています。
このたびは過分なご評価いただき、恐縮しています。

よいコンサート、オペラを聴くと、興奮して、記事を書き過

03/31 01:42 sarai

sarai様

こんばんは。

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03/29 21:28 michelangelo

《あ》さん、saraiです。

結局、最後まで、ご一緒にブッフビンダーのベートーヴェンのソナタ全曲をお付き合い願ったようですね。
こうしてみると、やはり、ベートーヴェン

03/22 04:27 sarai

昨日は祝日でゆっくりオンライン視聴できました。

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03/21 08:03 

《あ》さん、再度のコメント、ありがとうございます。

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03/21 00:27 sarai

ブッフビンダーの音色は本当に美しいですね。このライブストリーミングは爪が鍵盤に当たる音まで捉えていて驚きました。会場ではどうでしょうか?

実は初めて聴いたのはブ

03/19 08:00 
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