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今年の音楽総決算:オーケストラ・声楽曲編

さて、今年の音楽の総決算も最後になりました。
今年最後のブログ記事でもあります。
また、今年も当ブログにお付き合い願い大変ありがとうございました。

今回はオーケストラ・声楽曲編です。
このジャンルは今年は素晴らしいコンサートが多く、今思っても感動と幸福でいっぱいです。リタイアの年をスタートするにあたり、よい音楽体験ができたなあと感慨深いものがあります。

で、今年は以下をベスト10に選びました。

1位 《ベートーヴェン:英雄》プレートル+ウィーン・フィル@宮崎芸術劇場 11/7
2位 《ハイドン:天地創造》アーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス@サントリーホール 10/29
3位 《マーラー:交響曲第9番》ゲルギエフ+ロンドン交響楽団@サントリーホール 12/1
4位 《チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲》ヒラリー・ハーン+サロネン+フィルハーモニア管弦楽団@サントリーホール 6/2
5位 《マーラー:交響曲第3番》ヤンソンス+ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団@サントリーホール 11/22
6位 《バッハ:ロ短調ミサ曲》アーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス@サントリーホール 10/26
7位 《チャイコフスキー:ピアノ協奏曲》上原彩子+バシュメット+国立ノーヴァヤロシア交響楽団@東京オペラシティ 5/14
8位 《ブラームス:ヴァイオリン協奏曲》パク・ヘユン+ノリントン+シュトゥットガルト放送交響楽団@みなとみらいホール 5/12
9位 《チェコ音楽》フルシャ+東京都交響楽団@サントリーホール 12/14
10位 《マーラー:復活》インバル+東京都交響楽団@サントリーホール 6/19


次点 《ブラームス:交響曲第4番》イヴァン・フィッシャー+ブダペスト祝祭管弦楽団@東京オペラシティ 6/21
次点 《マーラー:巨人》ミョンフン+東京フィル@オーチャードホール 1/31
次点 《バッハ:マタイ受難曲》ドレスデン聖十字架合唱団+ドレスデン・フィル@みなとみらいホール 12/5
次点 《モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/第27番》内田光子+クリーブランド管弦楽団@サントリーホール 11/16

プレートル+ウィーン・フィルはプレートルおじいちゃんが仙人でウィーン・フィルが達人集団でそれが真剣勝負という感じの凄い演奏でした。特に《英雄》はめったに聴けないベートーヴェンで、生涯に何度出会えるか分からない素晴らしいコンサートでした。一生忘れられない体験です。ふいに昔クライバーの《薔薇の騎士》を思い出しました。あれも忘れられないオペラでした。

アーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの《天地創造》もまた生涯に何度出会えるか分からない素晴らしいコンサートでした。ハイドンで初めて感動しました。アーノルト・シェーンベルク合唱団の素晴らしい合唱、ベッシュ、シャーデの男声ソロの素晴らしさ、そして、ソプラノのレッシュマンの美声と芯のしっかりした歌唱には何も言うことはありません。そして、アーノンクールのパーフェクトな曲作り・コントロールは別次元のものでした。

ゲルギエフ+ロンドン交響楽団のマーラーの9番はまさに頭が狂乱の渦になるほどインパクトのある演奏で生涯最高のマーラーでした。今回3位にしましたが心情的には1位にしたいくらいです。ですが、これはまた聴く機会があるかもしれないので3位ということで、ほとんど1位から3位は差がありません。いずれも物凄い快演奏でした。ゲルギエフがこれほどのマーラーを聴かせてくれるなんて想像していませんでした。それにロンドン交響楽団は初聴きですが素晴らしいオーケストラでした。

ヒラリー・ハーンのコンサートは今回2回行きましたが、2回目のサントリーホールでのチャイコフスキーのヴァイオリンのピュアーな響きはもう天上の音楽としか言えないもの。もうメロメロになってしまったコンサートでした。来年のヴァイオリン・リサイタルも2回ともチケット購入済です。いつも期待を裏切らない素晴らしいヴァイオリニストです。ますます高みに上る成長ぶりが楽しみです。

ヤンソンス+ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のマーラーの3番、これも素晴らしいマーラーでした。特に最後の第6楽章の絶頂感は宗教的にも思えるほどでした。ヤンソンスを見直した一夜でした。3番のファンにもなりました。

アーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのバッハのロ短調ミサ曲は本格的なバッハの声楽曲を初めて生で聴いた体験でした。これが西洋音楽の最高峰というものなのかということが実感できたコンサートでsaraiにとって意義深いものがありました。宗教音楽ですが、人間的共感に満ちた演奏でもありました。saraiの今後に向けて、ひとつのスタートとなるでしょう。

上原彩子のチャイコフスキーのピアノ協奏曲はただただ上原彩子の壮大でクリアーなピアノの響きに圧倒されたコンサートでした。オーケストラとはレベルが違ったのがなんですが、そんなことは関係なく、彼女はばりばりと弾くだけ。本当に凄いピアニストです。あまり人気が沸騰しないのが寂しいですが、お蔭でチケットの入手も楽で国内で聴けるのも利点です。日本フィルと共演したプロコフィエフの3番も素晴らしい演奏でしたが、ランクではあえてこのコンサートに絞りました。来年はラヴェルやベートーヴェンの協奏曲も聴けるのでますます楽しみです。今や上原彩子とヒラリー・ハーンが一番のお気に入りです。

パク・ヘユン+ノリントン+シュトゥットガルト放送交響楽団のブラームスのヴァイオリン協奏曲ですがこれはパク・ヘユンという新しい才能に出会った記念すべきコンサートになりました。彼女の弾くブラームスの素晴らしさは驚嘆すべきレベルにありました。来年は彼女の日本での初リサイタルを聴きますがおそらく素晴らしいリサイタルになるでしょう。ノリントン+シュトゥットガルト放送交響楽団のノンヴィブラート奏法もなかなかのものではありました。

フルシャ指揮の東京都交響楽団のコンサートは今年の定期演奏会中での最高のものでした。まずは選曲がよかったです。まず、ドヴォルザークで一撃をくらい、スメタナ、マルティヌー、そして、ヤナーチェクの素晴らしいグラゴル・ミサ。チェコ音楽の真髄に触れた思いです。指揮のフルシャの並々ならぬ才能も感じました。今後が楽しみです。

インバル+東京都交響楽団のマーラーの《復活》はsaraiのリタイア後の初コンサート。まさにsaraiの復活を祝ってくれるような涙ウルウルの素晴らしいマーラーでした。インバルのマーラーを生で初めて聴いたコンサートでもありました。インバルのマーラーは再来年の《大地の歌》までお預けで待ち遠しいですね。

以上がベスト10でいずれも今思い出しても感動うるうるの素晴らしいものばかりです。次点の4つは涙を飲んでランクから外したものですが、いずれも素晴らしいコンサートでした。特に初めて生で聴いた《マタイ受難曲》はドレスデン聖十字架合唱団の少年合唱によるコラールの美しさは尋常のものではありませんでした。

最後に収穫の多かった今年のコンサート・オペラ・リサイタルのなかで最も素晴らしかったのは何といっても80歳を過ぎたプレートルとウィーン・フィルのコンサートでした。これはまったく音楽的事件とでも言うべきもので日本にいながら、こんな凄いものが聴けたのは奇跡とも言うものでした。

また、来年はどんな感動が待っているだろう!!!



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この記事へのコメント

1, ハルくんさん 2010/12/31 16:37
saraiさん、こんにちは。

本当に同行の士との交流は楽しいものですね。
今年は会場こそ異なれどもプレートル/ウイーンフィルや、全く同じ会場でのドレスデン十字架合唱団などの素晴らしいコンサートの感想を語り合えたことを大変嬉しく思います。願わくば来年は同じコンサートでご一緒でもできたらいいでしょうね。

それでは来年も変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。よいお正月を過ごされますように。

2, saraiさん 2011/01/01 16:07
あけましておめでとうございます。
本年もお互いに音楽を楽しみ、熱く語り合いましょう。

そして、いつの日かコンサートホールでお会いしましょう。
マーラーかバッハか、はたまたブラームスでしょうか。

では。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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