セヴィーリャの1日:圧倒的なカテドラル・・・素晴らしき黄金障壁に感動!
セヴィーリャで一番の目的だったカテドラルの鑑賞を始めます。内部はものすごく広いです。

セヴィーリャのカテドラルはスペインで最大の規模を誇ります。ヨーロッパの聖堂のなかでも、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ3番目の規模です。奥行116m、幅76mと巨大です。「後世の人々が我々を正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂を建てよう」という教会参事会の決定によって、1401年にモスクの跡地に建設を始めました。100年以上かけた建設は1519年に終えることができました。
カテドラルに入ってすぐのところに人が集まっています。床には誰かの墓碑があります。

コロンブスの次男で人文学者のフェルナンド・コロンブスのお墓です。彼は『コロンブス提督伝』を著した人物です。正面からお墓を見ましょう。

カテドラルの後方から内陣の方を眺めます。目の前に見えているのは聖歌隊席Coroの後ろの壁です。この壁の向こうに、聖歌隊が座る席が左右両側に並んでいます。

左の側廊の後方から東(内陣)の方を眺めます。巨大な束ね柱とリブの連なりが見えます。美しいステンドグラスも見えています。

視線を右に移すと、聖歌隊席とその上に大きなパイプオルガンが見えています。

左の側廊を前(東)に進んでいきます。側廊は2廊に分かれており、このカテドラルは身廊も含めて5廊式の最大の形式を誇っていることが分かります。側廊の上部にはステンドグラスが並んでいます。

豪華な聖歌隊席Coroの内部です。鉄柵で仕切られていますが、柵の間にカメラを入れて撮影しました。

西側の上方にある大きなバラ窓です。細かい模様のステンドグラスになっています。

聖歌隊席を鉄柵越しに見たところです。

聖歌隊席と内陣の間、すなわちクロッシング部(身廊と翼廊の交差するところ)の天井です。この天井は銀色。周りは黄金色です。天井にも特有の模様が施されています。

これは聖歌隊席の中央に飾ってあるマリア像。

内陣にある黄金色の木製の巨大な祭壇衝立です。この世界最大の黄金の祭壇衝立が、昔から見たかったものです。ようやく願いが叶いました。

祭壇衝立には聖書の場面などが細かく彫刻されています。そして、豪華な黄金彩色です。新大陸発見が、スペインの繁栄の始まりだったのでしょうか。その繁栄の結果、新大陸からの黄金で主祭壇の巨大な祭壇衝立ができあがったようです。期待以上の素晴らしさです。高さ20メートル、幅13メートルで260㎡もある衝立は、その全面にわたる細かい彫刻で見る者を圧倒します。

祭壇衝立はびっしりと細かい彫刻で覆われています。じっと見入ってしまいます。

この祭壇衝立を見たくて、セヴィーリャに足を運びました。しばらく、この素晴らしい芸術品を味わいましょう。
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