FC2ブログ
 
  

真空管アンプQUAD22の改良

音楽を楽しむにはリスニング環境が重要です。

真空管アンプを導入した経緯はここで紹介しました。
往年の英国QUAD社の名器QUAD22(プリアンプ)とQUADII(パワーアンプ)2台です。

オーディオ機器はすべてそうですが、調整が大事。
まず、左右の音量のバランスが大幅にずれていたので、バランスコントロールの取り付けねじを緩めて、ちゃんと中心位置で音量が合うように再調整。

その過程で、22の真空管を調べると、EF86の一方は、ちゃんと英国製のMULLARDでしたが、片方はMULLARDのようですが、FOREIGN MADEの刻印。ショック!
多分、オランダ製かどこかでしょう。
これはいかんとIIのEF86も調べると、4本のうち、1本はMARCONI。MARCONIって、GECと同じメーカでは?
英国製ではありますが、気に入りません。何とか英国製MULLARDのEF86を入手したいものです。
また、気になって、22の他の真空管ECC83を調べると、これもMULLARD製ではありません。ダブルショック!!

また、時折、時間がたつと、片チャンネルでポツポツポツっていう小さな雑音が連続してはいるような現象もあります。コンデンサー劣化でしょうか。少し調べると、C15あたりがよくドライアウトするらしいので、チェックすると、私の入手した22には、C15付近のコンデンサーはすべて欠落しています。きっと、初期モデルで回路が古いんですね。

ともあれ、モーツァルトの声楽曲集(ARCHIVの戴冠式ミサ、ヴェスプレ)とブーレーズのバルトーク協奏曲集のCDを聴き通しましたが、満足の音です。
まったく素晴らしい音楽が鳴っています。
印象としては、高音はきれいに伸びていて(バーバラ・ボニーの高音がきれい!)、低域が不足気味というところです。
CDはQUAD67CD、スピーカーは英国タンノイのEdinburghです。

真空管アンプらしいスケールの大きな(伸びやかな)音で、非MULLARDの管の影響は特に感じませんが、これは比較の問題かも知れないので、必ずしも納得しているわけではありませんでした。
ただ、高音が伸びて、きれいなのですが、時として 、伸びすぎて、アバレも感じていました。

また、調べれば調べるほど、今回購入した22の回路構成は古く、使用部品も初期のオリジナル過ぎると感じました。本来はひとつひとつ手を入れていくべきですが、部品入手の問題もあり、回路構成の新しい(もちろん、オリジナルですが)別の22をEBAYで入手しました。

2台目のQUAD22の回路構成は1台目よりもかなり新しいのですが(QUAD社で2000年に改修した模様)、残念ながら真空管は真正のMULLARDではありません。
でも、音質は2台目が格段によくなりました。やはり古い回路はコンデンサーの劣化(あるいは抵抗も)が問題かもしれません。
これで逆にいろいろ悩ましくなりました。真空管や部品劣化等、問題解決すれば、今後、ずいぶん、音質向上できるのではないかという疑念?です。
特に真空管問題が気になりました。

で、円高、ユーロ安の今しかないと、MULLARDの真空管を本場のイギリスからEBAYで入手することにしました。
数日前に購入した真空管がイギリスから到着。
すべて、MULLARDの英国Blackburn工場で1960年代に生産された真空管です。
1970年以降は英国での生産は中止されたので、マニアには垂涎の一品です。
EF86が2本、ECC83が2本。
これをQUAD22の真空管と差し替え、すべての真空管がオリジナルのものになりました。
QUADIIは既にすべてオリジナルのMULLARDとGECなので、すべての真空管がすっきりとオリジナル管で統一できました。
また、部品レベルまで、音の入口のCDから、音の出口のスピーカーまで、MADE IN GREAT BRITAINとなり、まさにブリティッシュサウンドです。

で、結果ですが、以下のCDでチェックしました。
 バッハ:ロ短調ミサ曲(カール・リヒター)
 モーツァルト:ピアノソナタ全集(クラウディオ・アラウ)

結果は上々で、全体に音がマイルドになりました。特に高域で音のアバレを感じていましたが、これは霧消。
高域と低域のバランスも上々で、低域不足の感じもなくなりました。
まだ、新しい真空管で聴き始めたばかりですが、saraiの耳には、パーフェクトな音質に聴こえます。
弦の音も管の音も、そして、歌声も新鮮でかつ熟成しています。

また、楽しい音楽生活が過ごせそうです。
まあ、ヴィンテージ機器なので、今後とも手入れは欠かせませんが・・・



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



この記事へのコメント

1, ヤマダコウヘイさん 2010/10/23 20:54
真空管を揃えて、よりご自身の耳に心地よい音に近づかれてよかったですね。この時代のアンプは、まだ、設計する人間の耳に聞こえる音・音楽の良さでチューニング・設計されて、完成しており、この後の時代の計器測定による波形の完成度での設計された完全波形のアンプとは一味違っていますので、自分の耳で良いと感じる音が、最も聴き疲れせず、心地の良い音であると思います。評論家の吉田秀和さんもたしかこのQUADのアンプで聴いておられたと聞いていますが、たしかに、刺激的ではないですが、厚みの感じるやわらかい音がでますね。私も、ロ短調ミサ曲(カール・リヒター)をレコードで聴きますが、マタイ受難曲(カール・リヒター)はより気に入っています。音位がしっかりしていますね。

2, saraiさん 2010/10/24 10:22
丁寧かつ的確な表現で、QUADの音楽的な面での解説、ありがとうございます。まさにおっしゃるとおりです。
オーディオ機器はあくまでも音楽をより楽しく聴く手段ですが、QUADはそれを究極にまで高めたと思っています。もっと、サウンドの良い機器はあるかもしれませんが、聴きたいのはより良い音楽です。
古いCDを聴いても、はっきりと音楽再生が向上したのが分かり、そのCDの真価に今更ながら気づかされます。
ロ短調ミサ曲の冒頭のキリエの大合唱の素晴らしい響き、アニュス・デイのアルトの深く澄んだ響き、どれをとってもバッハの音楽の本質を表現してくれます。次はマタイ受難曲(カール・リヒター)を聴くつもりですが、もちろん、気合を入れないと、とても聴ける曲じゃありませんね。
トーレンスを入手してアナログディスクにも手を出したいのですが、これは時間をかけて、熟慮しましょう。
関連記事

テーマ : オーディオ
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR