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詩情漂うショパンの響き、アヴデーエワ&ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル管@ミューザ川崎 2015.3.2

昨年聴いたユリアンナ・アヴデーエワのピアノ・リサイタルは素晴らしい演奏に心が震えました。それ以来、彼女はもう聴き逃せないピアニストになりました。
今日は彼女の得意のショパンです。期待するなと言うほうが無理な話。そして、今日の演奏は期待通りの素晴らしい演奏で、またまた、心が打ち震えました。彼女のショパンは聴きどころ満載です。なかでも第2楽章の詩情あふれる演奏には感動しました。聴き尽した感のあるショパンのピアノ協奏曲ですが、アヴデーエワが弾くと新鮮な音楽が心に響いてきます。どこにその演奏の秘密があるのかは分かりませんが、彼女の心の奥底から湧き出してくる音楽の悦びや感動がsaraiの心に共鳴するとしか表現できません。彼女の心にはミューズが住み着いているのか、あるいは彼女自身がミューズなのか、いやはや、大変なピアニストです。アンコールで弾いたショパンの大円舞曲の自由奔放とも思える演奏には圧倒される思いでした。これって、本当にショパンの大円舞曲の楽譜通りの演奏なのって感じに思えます。こんな演奏は聴いたことありません。昨年のリサイタルのアンコールでも別の円舞曲の演奏にびっくりした記憶があります。是非、ワルツの全曲を聴いてみたいものです。とてつもないリサイタルになりそうな気がします。そうそう、ソヒエフの指揮するオーケストラの演奏もかっちりした演奏でアヴデーエワの自由闊達な演奏を支えて立派な演奏でした。

前半のプログラムだけで超満足。後半のプログラムはおまけのようなものだと思っていましたが、これがなかなか素晴らしい。ソヒエフという人はオーケストラから多彩な響きを引き出して、見事にまとめあげる天分に恵まれているようです。以前、ウィーンの楽友協会で聴いたウィーン・フィルとの《幻想交響曲》も魅惑的な響きで魅了してくれたことを思い出します。ウィーン・フィルならば、造作もなく美しい響きが引き出せそうなものですが、やはり、指揮者の力量も重要な要素。今日の演奏を聴いて、ソヒエフの指揮でこそ、ウィーン・フィルもあの《幻想交響曲》の見事な演奏を聴かせてくれたことを痛感しました。それほど、今日の『シェヘラザード』も見事な演奏でした。まず、オーケストラの響きが多様な色彩感にあふれています。細かいところでの表情付けも見事。弦や木管の繊細な美しさから、金管の迫力ある響きまで、オーケストラから極限まで静と動の素晴らしい響きを引き出していました。初めて、ソヒエフが大変な逸材であることに気が付きました。ところで今日の『シェヘラザード』で残念だったのが一点。それは美人コンミスの独奏。出だしの独奏がもう一つの響き。天は二物を与えなかったのかと思いました。ところが実はこの後、しり上がりに調子を取り戻し、最後の独奏では実に美しい響き。最初からペースを上げて、美しい独奏を聴かせてくれなかったのが今日の唯一の不満でした。アンコールの《カルメン》の間奏曲では、ハープとフルートソロの演奏の美しかったこと。心を洗われる音楽とはこういう音楽です。アンコールを含めて、オーケストラの多彩な響きに魅了されました。今日のトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団は世界のTop10のオーケストラと並ぶような美しい響きでsaraiを楽しませてくれました。

ところで、今日のプログラムは以下です。

  指揮:トゥガン・ソヒエフ
  ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ
  管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団

  ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
   《アンコール》ショパン:ワルツ第5番変イ長調 Op.42

   《休憩》

  リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェヘラザード』Op.35

   《アンコール》
    ビゼー:歌劇《カルメン》より、第3幕への間奏曲
    チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》より、トレパック
    ビゼー:歌劇《カルメン》より、第1幕への前奏曲


アヴデーエワとソヒエフのコンビはベルリンのオーケストラと今秋、再び、来日するそうです。ただ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏するそうですから、ちょっと、躊躇しています。ミューズの舞い降りたアヴデーエワならば、きっと素晴らしい演奏をしそうな気がしますが、できたら、シューマンとかブラームスとかモーツァルトとかを演奏してほしいところです。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       アヴデーエワ,

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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