秋の音楽シーズン、スタート@みなとみらいホール 2010.9.2
とりあえずは、saraiのホームグラウンドである横浜みなとみらいホールで軽めのコンサートを聴くことにしました。
《みなとみらいクラシック・クルーズ》というコンサートです。
お昼の部40分間(ランチタイム・クルーズ)と午後の部40分間(ティータイム・クルーズ)に分かれていて、合わせて、1400円という低価格で聴くことができます。
今回のコンサートは東京フィルの弦楽器セクションのトップ奏者5人による弦楽五重奏の演奏です。
が、室内楽のコンサートというような堅苦しい?ものではありません。
演奏者は次の5人。
荒井英治(ヴァイオリン)
戸上眞理(ヴァイオリン)
須田祥子(ヴィオラ)
服部誠(チェロ)
黒木岩寿(コントラバス)
実はこの《みなとみらいクラシック・クルーズ》というコンサートは月1回のペースで開催されており、今回で18回目。
でも、saraiは初めて、このコンサートを聴きます。
何故か。
それは、平日の昼間のコンサートだからです。
saraiは6月にリタイアしたので、こういう平日の昼間のコンサートにも行けるようになったんです!!
さて、今日のプログラムです。
まずは前半のランチタイム・クルーズ。
ウィーンがテーマだそうです。
モーツァルト:『フィガロの結婚』序曲
ランナー:ロマンティックな人々
フランセ:モーツァルト・ニュー・ルック
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
[アンコール曲]ヨーゼフ・シュトラウス: ポルカ "飛んで"
まず、フィガロの序曲は如何せん、弦楽五重奏では何か、物足りない感じが付きまといました。終盤の盛り上がりはなかなかよくて、わくわく感はありましたので、まあ、全体としてはよかったのですが、やはり、楽器が足りないかな。
2つめのランナーのウィンナーワルツは生まれて初めて聴く曲です。何か悲しげなメロディーが続き、ウィンナーワルツらしくないと思っていたら、途中から、それらしい感じに変わり、納得。
3つめは現代作曲家の作品で、これも初めて。コントラバスのソロがモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』のアリアでドン・ジョバンニが女性に愛を語り、その愛を語られる相手がバックの弦楽三重奏(オリジナルは木管十重奏)で演奏されるカルメン(ビゼーの『カルメン』のアリア)で、カルメンも男を誘惑します。お互いにドン・ジョバンニとカルメンが誘惑しあうのをアリア主題をもとに巧みに変容したモダンな曲想(新古典みたいで、決してそうでないところが面白い)で表現しており、なかなか楽しめました。
4つめはモーツァルトの超有名曲ですが、もともと弦楽合奏曲なので、これは自然に聴けます。少し、テンポの早い今風な演奏でした。saraiの好みではもう少しゆったりとしたテンポで演奏して欲しかったところ。
アンコールは再び、ウィンナーワルツ。気持ちよく聴けました。
ここで後半のプログラムまで一時間半の休憩。
ランドマークタワーにランチを食べに行きました。
五階の和食の『吉祥』です。
食べたのは、たまご麺の和風だし汁とじゃこご飯です。

1300円ですから、まあまあの価格ですね。
それに窓辺のテーブル席からのみなとみらいの展望がよいので、おすすめです。

昼食も終えて、また、コンサート。
次は後半のティータイム・クルーズ。
テーマは郷愁のある音楽だそうです。
ドヴォルザーク:スラブ舞曲 第1番
ドヴォルザーク:弦楽五重奏 第2番 第1楽章
ドヴォルザーク:テルツェット 第3番
ドヴォルザーク:弦楽四重奏 第12番「アメリカ」 第2楽章
ブリッジ:ロンドンデリーの歌
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」より “道化師の踊り”
[アンコール曲]エルガー:エニグマ変奏曲 より "ニムロッド"
ドヴォルザークはやはり、「アメリカ」の第2楽章がしっとりと美しくて、大変、結構でした。これは全曲聴きたかったところ。
ブリッジの曲は変奏曲の逆のような曲で、途中にロンドンデリーの歌の楽想が少しずつ現れ、最後にテーマが提示されるというもの。これも初めて聴きました。
スメタナは郷愁というより、ずいぶん元気のよい曲で最後にふさわしいかも。
アンコールのエルガーも有名な曲ですが、これもしっとりと演奏されて、この日1番の演奏ではなかったでしょうか。
低価格で気楽に聴けて、秋のシーズンのスタートとしては満足でした。
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