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「ウィーン気質」@バーデン夏劇場 2010.7.16

バーデンはウィーン近郊の昔からの温泉保養地。
オペレッタを見るためにカールスプラッツからバーデン電車で1時間かけて出かけました。この日はバーデンのホテルに1泊します。

まずはバーデンでのテルメ、街散策を楽しみました。
特にヨーロッパ1の規模を誇るバラ園はなかなかのものでした。


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この後、ホテルの部屋で短時間ですが、ぐっすり眠り、英気回復して、正装でオペレッタへ。

今日はバーデン市の夏劇場でヨハン・シュトラウスの「ウィーン気質」です。(厳密に言えば、このオペレッタを完成させたのはヨハン・シュトラウスではないが、音楽はヨハン・シュトラウスのものを組み合わせている。)

劇場へはホテルからタクシー。何せ、正装しているので、暑くて、とても歩いて行く気にはなれません。
公園の中にあるこの夏劇場は小さいですが、立派な外観です。
夏しか使わないのはもったいないですね。


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saraiが行ったときには、既に大勢の人たちが劇場の前でドリンクを楽しんでいました。
入口の横には、今回の公演を紹介する写真があります。
この夏は「ウィーン気質」のほかにオッフェンバックの「パリの生活」も公演しており、写真のうち、左の6枚は「パリの生活」、右の3枚が「ウィーン気質」です。


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今回の公演のシートはチケット売り出し開始直後にゲットしましたから、2列目の中央というかぶりつきの席。なおかつ、この劇場はコンパクトなので、ステージも狭く、そしてなによりも客席からステージが近い。舞台にいる歌手の表情がくっきりと見えます。
思いっきり、近くで見ることができるのはなによりですね。

主要人物を演じる歌手たちはみんな芸達者で声もよく、素晴らしい仕上がりのオペレッタになっていました。ウィーンのフォルクスオーパーに勝るとも劣らないというのが印象で、楽しくて、楽しくて、最初から最後まで分からないドイツ語ではありますが、にこにこ顔で聴いていました。

また、この劇場は夏だけの劇場にふさわしい仕掛けがあります。
それは天井が開閉することです。


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開演時は満開状態。終演に近くなり、外がまっくらになるとがーっという音を立てて、あっと言う間に閉めてしまいました。
お蔭で終演時は暑いことこの上なし。閉めたのは何か事情があったのでしょうか。虫がはいってくるとか・・・。
あまりの暑さに、saraiは、上着を脱ぎ、Yシャツの袖をまくり、ネクタイをはずし、ボタンを開けて・・・と大変でした。ここは保養地ということもあるのか、皆さんラフな格好でした。

さて、今回に備えて予習したビデオは以下の2つ。

 ・メルビッシュ音楽祭2007
   指揮:ルドルフ・ビーブル
   ツェドラウ伯爵夫人:ナーデルマン  ツェドラウ伯爵:ライナー・トロスト
   フランツィスカ:クロブカー  イプスハイム・ギンデルバッハ侯爵:ハラルド・セラフィン
   ペピ:シュッテングルーバー

 これはライブ収録でオペレッタの面白さ満載で音楽的・お芝居的な水準も高いものです。

 ・UNITELオペレッタ映画
   指揮:パウリク  演出:ランスケ
   ツェドラウ伯爵夫人:ハルシュタイン  ツェドラウ伯爵:コロ
   フランツィスカ:コラー  イプスハイム・ギンデルバッハ侯爵:クッシェ
   ペピ:パポウシェク

 これは映画なので、ライブ感には欠けますが、全体の仕上がりはなかなかのものです。それにコロとコラーは素晴らしい。

今夜のキャストは以下。

   指揮:オリバー・オスターマン
   演出:ヘルムート・ヴァールナー
   ツェドラウ伯爵夫人:バーバラ・ペイハ
   ツェドラウ伯爵:アンドレアス・シャガール
   フランツィスカ:コルネリア・ツィンク
   イプスハイム・ギンデルバッハ侯爵:フリッツ・ヒーレ
   ペピ:エリザベート・シュヴァルツ
   カーグラー:ワルター・シュヴァブ
   ヨーゼフ:アンドレアス・ザウアーザップ
   御者:フランツ・フェーディンガー

まず、オーケストラですが、これは優秀。さすがにウィーンの音楽水準の高さを反映しています。
次から次にヨハン・シュトラウスのウィンナーワルツの名曲をリズム感よく演奏。
ここって、いつもこんなレベルなんでしょうか。素晴らしいですね。
指揮者のオスターマンもオペレッタの捌きが見事。若手ですが、なかなかのものです。

歌手はみんな歌もうまく、芝居上手。
執事のヨーゼフ役のザウアーザップと彼の恋人のペピ役のシュヴァルツは身も軽く、オペレッタ特有のダンスの楽しいこと、楽しいこと。
ツェドラウ伯爵、伯爵夫人ガブリエーレ、愛人フランツィスカのからみもみな歌とお芝居がうまいので、これも楽しい。
ボケ役のイプスハイム・ギンデルバッハ侯爵と愛人フランツィスカの父カーグラー、御者たちのお芝居も言葉(ドイツ語)が分からなくても雰囲気だけでもすごく面白いので、分かればどんなものでしょうね。

このオペレッタにはリフレインがあまりないのが寂しいところですが、伯爵のアリアでは拍手が多く、やりました。
伯爵役のシャガールは素晴らしく張りのある声で聴きごたえ十分。
難を言えば、伯爵夫人のソプラノのペイハの声は美声できれいなのですが、声量が少し小さく、最大の聞かせどころ「ヴィーナー・ブルート・・・・」と歌うところの盛り上がりがもう一つだったかもしれません。saraiも大好きなところなんですが・・・・
フランツィスカ役のツィンクは声もよく出ており、歌唱力も十分。

いずれにせよ、今夜のキャストは文句なしに素晴らしく、このキャストであれば、どのオペレッタをやっても面白いこと間違いなしって感じです。
例えば、「チャルダッシュの女王」とか聴けば楽しいでしょうね。
それほど、素晴らしいオペレッタらしいオペレッタでした。

なお、途中の休憩は夏の公演らしく、ホールの外に出るとまだ明るく、みな、公園のほうに出て、ドリンクを飲んだり、談笑したり、とてもよい雰囲気でした。


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オペレッタらしい楽しい終幕を迎え、saraiは大満足。久しぶりに楽しいオペレッタを見て、にこにこです。

終演後は暗い夜道を何とか迷わずに20分ほどかけてホテルに無事帰着。
シャワーを浴びてさっぱりし、よく効くエアコンで十分体を冷やし、さあ、寝ましょう。



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この記事へのコメント

1, Njegusさん 2010/07/28 22:45
saraiさま
私は前日の17日「パリの生活」を観ました。「地獄のギャロップ」カンカン、ダンサーは5人でしたが踊りは最高でした。終りに近く夕立になりホテルまで濡れて帰りました。15日のアン・デア・ウィーン劇場の「こうもり」も帰り地下鉄の駅で猛烈な雷雨、ウィーン近辺は夜の夕立に要注意ですね(2008年も何回も経験しました)
15日のザンクト・マルガレーテンのオペラ途中で終了とか、お気の毒さまでした。16日夜メルビッシュを観たのですが幸い晴天で、ウィーンへの帰りのバスの中からザンク・トマルガレーテンの終りの花火が良く見えました。行っている間中暑さには悩まされました。
来年も行きたいなとは思っておりますがどうなりますことやら。

2, saraiさん 2010/07/30 00:38
Njegusさん、ご返事遅れました。

現在来日中のトリノ歌劇場を見たりでばたばたしていました。

バーデンの夏劇場はどちらもよかったのですね。秋の来日公演がオペレッタならば、是非、出かけたいところでしたね。
アン・デア・ウィーン劇場は幸い観劇中に降ったようで、帰りはぽつぽつで傘不要でした。
ザンクト・マルガレーテンはある意味面白い経験でした。多分、その日だけが途中中止だったようですね。
今回のヨーロッパは特にオペラが暑くて参りました。例外はアン・デア・ウィーン劇場、エアコンが効いていました。

次は夏を避けたいと思っています。
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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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