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「薔薇の騎士」@チューリッヒ歌劇場 2010.7.7

昨日に引き続き、チューリッヒ歌劇場でオペラ。

今日は人気公演のR・シュトラウスの「薔薇の騎士」。昨日よりもお洒落した観客が多く、ちょっと、昨日の「魔弾の射手」とは雰囲気が違います。saraiも今回のチューリッヒで一番期待した公演です。
目玉は実質主役の元帥夫人を歌うルネ・フレミング。メトロポリタン歌劇場の来日公演のときは歌唱はともかく、舞台女優顔負けの演技力に驚きました。歌っていない時も目で演技しているという感じでした。

今回に備えて、予習したのは以下。
 ・ウィーン国立歌劇場 
   指揮:クライバー 演出:シェンク
   元帥夫人:ロット オックス男爵:モル
   オクタヴィアン:フォン・オッター  ソフィー:ボニー
   ファーニナル:ホーニク  ヴァルザッキ:ツェドニック
   イタリア人歌手:イカイア・パーディ

これはまあ決定版と言ってもいいDVD。どこをとっても素晴らしい。特に終幕の3重唱の素晴らしいこと。うっとりですね。

今回のキャストは以下。

   指揮:ペーター・シュナイダー
   演出:スヴェン・エリック・ベヒトルフ
   元帥夫人:ルネ・フレミング
   オックス男爵:アルフレード・ムフ
   オクタヴィアン:ミシェル・ブリート
   ソフィー:エヴァ・リーバウ
   ファーニナル:マルティン・ガントナー 
   イタリア人歌手:ボイコ・ツベタノフ

今回は人気公演ということでチケットの入手が困難で、ゲットした席は平土間ではなく、3階席の右後ろ。それでも最前列ですから、全体をよく見渡せます。
もちろん、この席もカテゴリー1の最上級の席です。ネットで予約した時点で残っていたカテゴリー1の最後の3席のうちの2席をなんとかゲットしたわけです。

さて、まずは序奏が始まります。あの輝かしい音楽です。ですが、昨日同様に輝かしい響きには少し遠いようです。こちらの気持ちの高まりが今一つというところ。いつもなら、このあたりでぐっとこちらの気持ちがのってくるところなんですが・・・

幕が上がると、シンプルな舞台装置。いつもの元帥夫人とオクタヴィアンが絡み合うベッドがなく、床にシーツ(布団?)が広げられています。なんだかね・・・・

まずはオクタヴィアンが歌い始めますが、スタイル(太っている)といい、声の伸びやかさといい、オクタヴィアンとしてはどうでしょうね。
もちろん、ルネ・フレミング演ずる元帥夫人はR・シュトラウスにふさわしい演技と歌唱。いまや、この人の元帥夫人が最高かもしれません。そう感じさせる内容です。第1幕後半の元帥夫人のモノローグは聴かせどころですが、実に深い歌唱を聴かせてくれました。この日はこのあたりが一番よかったかもしれません。
オックス男爵を演じるムフはまあまあってとこですね。

2幕目、これはまったく変な演出というか、変な舞台装置。お菓子工房のなかでしょうか、そこでソフィーが薔薇の騎士を迎えます。庶民階級ということを強調したのでしょうが、別に身分の差をとらえることが中心の課題ではなく、ある意味、夢のような古典回帰のオペラですから、これはまったくお門違いの演出としか言いようがありません。薔薇の騎士(オクタヴィアン)が銀の薔薇をソフィーに捧げるシーンは愛のシーンとしても、saraiの一番好きなシーンなのに雰囲気ぶち壊し。それに太ったオクタヴィアンではカッコいい騎士という感じには程遠い。救いはソフィーがまあまあの高音で歌っていたところでしょうか。

3幕目、一番の目玉ですが、これも3重唱ではオクタヴィアンが見栄えと歌唱力で足を引っ張った感じ。
フレミングだけに終始してしまいました。

それでも、公演後のブラボーコールも一際大きく、昨日に比べて大いに受けていました。ここの聴衆の質の問題か、それともバカンスシーズンで観光客が多くての結果か判然としませんが、なんだかねえ・・・・
だって、フレミング以外にもブラボーと大きな拍手があったのには、あまり釈然としませんでした。

まあ、このR・シュトラウスはウィーンとかには遠く及びませんが、実質主役のソプラノのルネ・フレミングの美貌と美声で魅了されたことは確かでした。それだけが救いでした。チューリッヒ歌劇場の実力はこんなものなのでしょうか? これで終わって欲しくありませんね。

今夜も昨夜同様、暑さと疲れとオクタヴィアンのせいで体調は最悪。長いオペラに耐えるのも大変です。
この日もホテルに帰って、すぐにダウンです。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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