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「魔弾の射手」@チューリッヒ歌劇場 2010.7.6

スイス・オースオリアの旅では、オペラ・オペレッタを8回見ました。
今回から、順次、各公演について、レポートします。

ホテルの部屋で少し午睡をとって、おめかしをして、チューリッヒ歌劇場に向かいます。チューリッヒ歌劇場はホテルのすぐそば。5分とかかりません。開演30分前には着きました。既に正装した男女が集まっています。
で、中にはいろうとするとまだ様子がおかしい。係員に制止されました。まだ、15分ほど後にオープンとのこと。何せ、このオペラハウスは今夜が初めてなので、まったく、様子が分かりませんね。
待つこと暫し。ようやくオープン。

今日のオペラはウェーバー作曲の「魔弾の射手」。結構、有名オペラですが、生で聴くのは初めて。
キャストも粒ぞろいの歌手で楽しみです。席も平土間の8列目の中央から少し左寄りとまあまあの席です。
なお、今回に備えて、予習したビデオは次の2つです。

 ・チューリッヒ歌劇場
   指揮:アーノンクール  演出:ベルクハウス
   オットカー:デヴィッドソン  クノ:グレシェル
   アガーテ:ニールセン   エンヘェン:ハルテリウス
   カスパー:サルミネン マックス:ザイフェルト
   隠者:ポルガール キリアン:フォーゲル
   ザミエル:クラーメル

 このDVDは今回の公演と同じ演出で、事前の予習としては最高に役立ちました。世評では、特に演出はあんまり評判はよくありませんが、まあ、音楽的にはよい出来でしょう。

 ・ドレスデン・ゼンパー・オーパー
   指揮:ハウシルト    演出:ヘルツ
   オットカー:ケーテルゼン  クノ:エマリエ 
   アガーテ:スミトコヴァー  エンヘェン:イーレ
   カスパー:ヴラシーハ マックス:ゴルトベルク
   隠者:テオ・アダム キリアン:オラフ・ベーア
   ザミエル:ケムター

 これはレーザーディスク。随分前のものです。ゼンパーオーパーが再建されて、最初の公演という記念碑的なもの。配役はそれほどスターが揃っているわけではありませんが、内容的には、素晴らしい出来です。ゼンパーオーパーの名前に恥じない名演といえるでしょう。

今夜の公演のキャストは以下です。

指揮:ペーター・シュナイダー
演出:ルート・ベルクハウス
オットカー:マルティン・ガントナー
クノ:ロルフ・ハウンシュタイン
アガーテ:ペトラ・マリア・シュニッツァー
エンヘェン:マリン・ハルテリウス
カスパー:クルト・リードル
マックス:ペーター・ザイフェルト
隠者:アンドレアス・ヘルル
キリアン:アンドレアス・ヴィンクラー
ザミエル:ジョエル・シング

有名な序曲(秋の夜半の・・・)が始まりましたが、オーケストラのスケール感はもう一つで、何となくホールに響きわたっていない感じ。もう少し、ダイナミックに演奏すればいいのにと感じます。それにここは彼らのホームグラウンドで自家薬篭中のもののはずですけどね。まあ、それでも、響きを別にして、さすがにアンサンブルは見事。それだけに少し残念。オーケストラは少し弱いのかなというのが最初の印象です。
演出自体はDVDで見たとおり。今一つかもしれません。

主役のマックスのザイフェルトはなかなか良い出来でした。
敵役のカスパーはバスのクルト・リードル。まだ、彼は歌っているんですね。なかなか声も出ていて、これは存在感が十分にあります。狂言回しとしての演技も堂に入ったもの。さすがですね。
主役の恋人役のアガーテのシュニッツァーはまあまあってとこですが、印象に薄いです。
むしろ、エンヘェンを歌ったハルテリウスはこのオペラハウス専属のように育った人で、演技といい、歌唱力といい、好印象でした。まあ、見栄えもいいし・・・
また、このオペラの場合、隠れた主役は合唱ですが、これもばんばん響き渡るという合唱ではないものの優れた合唱でこのオペラを支えてことは間違いありません。

全体的にまとめると、最近評判になっているオペラハウスだけのことはあり、非常に高いレベルでの公演であったことは間違いありませんでしたが、キャストの割にもう一つという印象もあったのはオーケストラの響きの薄さと演出のせいでしょうか。

ただ、この日は旅の実質初日でまだ時差ボケもあり、とりわけ、オペラハウス内部が後半に向け、無茶苦茶に暑かったのと乾燥のせいで喉がとても乾き、体調がおかしく、強烈な眠気にとらわれ、苦痛も伴いました。きっと、チューリッヒがこんなに暑いことは異常でホールの設備が対応できなかったのでしょう。
そういうわけで、もうひとつオペラに没入できなかったのもマイナス材料でした。
まあ、それでも、オペラを何とか楽しみましたし、このオペラを聴くのは初めてですが、好印象に感じるところも多々ありました。

また、ウェーバーのオペラはベートーヴェンとワーグナーのドイツオペラをつなぐ重要な流れに位置することを再認識もできました。

この時期は途中の休憩時間もまだ外は明るく、まるでマチネーみたいな感じなのも面白いところ。休憩中は外で涼む人達も大勢です。もっとも外も暑いですけどね・・・・

オペラが終わり、ホテルの部屋に戻るともう何もできずに2人ともベッドに倒れこみ、朝までぐっすり・・・




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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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