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快調!大野和士+東京都響@サントリーホール  2010.5.20

今日は東京都響の2回目のサントリーホール定期演奏会でした。

指揮は大野和士。ヨーロッパのオペラハウスでも実績を積み重ねているそうです。方向性はいいですね。

で、今日のコンサートのテーマはマンフレッド。イギリスの詩人バイロンのロマン的な詩劇「マンフレッド」にもとづいた複数の作曲家の作品をまとめて演奏するという珍しい構成のコンサートでした。なぜか、この詩劇は作曲家の心をとらえたんですね。
その作曲家はシューマンとチャイコフスキー。
シューマンの「マンフレッド」序曲はそれなりに聴く機会がありますが、チャイコフスキーの交響曲「マンフレッド」はまったく聴いたことありません。演奏機会も少ないと思います。

今日のプログラムです。

 シューマン:「マンフレッド」序曲
 細川俊夫:打楽器とオーケストラのための協奏曲 旅人
  打楽器ソロ:中村功
 --休憩--
 チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」
           (バイロンの劇的詩による4つの音画の交響曲)

で、事前に予習したCDがこれ。

 シューマン:「マンフレッド」序曲
  クーベリック+バイエルン放送交響楽団
   シューマンの交響曲第3番、第4番とのカップリング。
   特に3番「ライン」の演奏が素晴らしい。
   シューマンを妙に重く演奏していないところがよい。
 チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」
  スヴェトラーノフ+ソヴィエト国立交響楽団
   今回予習用に購入したCD。
   初めて聴いた曲なので、比較評価はできないが、
   古い録音というハンディをものともせず、立派な演奏。
 細川俊夫:打楽器とオーケストラのための協奏曲 旅人
  さすがに予習なしです。未知の曲。

コンサートですが、はっと目をあげると、今日はコンサートミストレスです。
四方恭子さんです。でもそのお隣には矢部達哉さんも座っています。
お二人のソロ・コンサートマスターという豪華さで、今日も力のはいったコンサートかなと期待が膨らみます。

まずは、シューマンです。
大野和士さんの棒で始まりましたが、最初のフレーズからシューマンワールドです。これはよい演奏です。
ロマンに満ちたシューマンの世界を描きながら、情熱にあふれた音楽が湧き出してきます。いつものようにこのオーケストラの素晴らしい弦楽セクションが繊細でかつ熱い演奏で、魅了します。
終始、シューマンの魅力が散りばめられたまま、演奏が終了。久々に満足できたシューマンのオーケストラ曲でした。

次は様々な打楽器のセッティングが大変で演奏までずい分時間がかかりましたが、ようやくステージにメンバーが並び、演奏が始まります。
打楽器のソロでスタート。打楽器の弱音がホールに木霊します。このホールの残響時間がはっきりと分かりました。
この作品は細川俊夫さんの2000年の作品。いわゆる現代音楽です。
この方面に疎いsaraiにはほとんど理解できませんでした。
これまで聴いた曲では武満の曲が雰囲気近いですが、もっと情熱的でダイナミック。それ以上は分かりません。もっと、現代音楽も聴かないといけませんね。
演奏後、会場は沸いていました。saraiもまだまだですね。

休憩後、チャイコフスキー。
フルオーケストラでの演奏です。
両端の第1、第4楽章が劇的な曲想が続き、秀逸です。
シューマン同様、弦楽アンサンブルの素晴らしいこと、この上なし。
大野和士の指揮もダイナミックでこの情熱的な曲をうまく表現していました。
ところで、以前、小澤征爾さんがインタビューでチャイコフスキーのオペラ(スペードの女王)は交響曲だといっていたのが印象深かったですが、逆にこの交響曲はオペラ的な要素が多いと感じました。
標題音楽であることのためでしょうか。まるで「エウゲニ・オネーギン」でも聴いているような部分もあり、ロシア語の歌が聴こえてきてもおかしくないような雰囲気で、それはとても好感が持てました。

あまり、コンサートで聴かない曲ばかりでしたが、なかなかの好演で満足して帰途につきました。

いよいよ次回の定期演奏会はインバル指揮でマーラーの「復活」です。
とても楽しみです。



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ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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嬉しいコメント、ありがとうございます。ブッシュ四重奏団は素晴らしいですよ。とりわけ、第14番は最高です。
もっとも、ブッシュ

09/17 02:04 sarai

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ブッシュ四重奏団は別なレコード(死

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11/09 22:13 sarai

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