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またまた、のだめカンタービレ

またまたです。

「のだめカンタービレ」もTVドラマ、アニメ、映画ときて、はたと漫画の原作を読んでいないことに気が付きました。
一昨年の旅では、プラハで千秋の指揮者コンクールの舞台となった市民会館まで覗き、WIIのゲーム「のだめカンタービレ」まで買い込んだsaraiです。
ここまでくれば、ファンとしてはちゃんと締めくくらないといけません(何が???)
 
で、ここは大人買いで漫画の全巻セットをゲットするぞと意気込み、ネットでチェック。意外に相場は高いですが、さすがにヤフオクにはずい分、出品があります。一つ目の入札ではゲット失敗しましたが、2つ目の入札で何とかゲット。

で、23巻セットが無事届いて、読み始めたところ。音は鳴りませんが、自分の頭の中で音楽をイメージすればOK。

こうなれば、映画の後編で完結かと思いましたが、何と、漫画で「オペラ編」が既に開始されたんですね。オペラと聴くと、saraiもまたまた興味津々。パリ・オペラ座(それもガルニエ)での椿姫から始まるそうです。なかなかですねえ。

で、一体、いつまで続くんだー!!!

話は変わって、年末に録画したクラシック音楽ハイライトを見ました。
ウィーン・フィル来日公演でズービン・メータが振ったベートーベンの交響曲第7番の第1楽章と第4楽章を聴きました。映画「のだめ」で聴いたばかりだったので、ウィーン・フィルではどう聴こえるか、興味を持って聴きました。テレビでは、やはり、あの繊細で美しいウィーン・フィルの響きを完全に聴き取ることは不可能ですが、第4楽章のかっちりとリズムを隈取った演奏のフォルムの美しさは抜群。メータも幾分、早めのテンポでぐんぐんフィナーレに向けて、盛り上げていきます。やはり、メータもなかなかの名指揮者ですね。映画「のだめ」のベートーベンの7番もよかったが、やはり、ウィーン・フィルは凄かったということです。

で、問題というか、何というか、のだめちゃんのピアノ演奏を受け持ったランランをこのハイライトでじっくりと聴いてみました。
一言でいうと、唖然・・・
saraiの大好きなバルトークのピアノ・ソナタ。難曲だと思いますが、エネルギッシュに自由奔放にのりにのって、パーフェクトに弾ききりました。終始、笑みをたたえて、余裕の演奏。まさにのだめちゃんが弾くバルトークそのもののイメージ。ある面では、究極のバルトークでしょう。
それでも、何故か、saraiには、何か違和感が残ります。リズム感は抜群だし、生き生きとした音楽作り、美しいタッチ、マジャールの血に満ちたメロディーラインもしっかりと表出、これ以上、一体、何があるんだ?
そうです。それこそがsaraiのイメージと違うんです。出来過ぎなんです。これでは、まさにバルトークももう古典だねって感じ。まるでリストの難曲を弾ききったのと同じ。
バルトークは第2次世界大戦前のヨーロッパのぎりぎりの限界状況を一身に受け止め、鋭く、ある意味、悲痛な叫びの音楽を表現したと思っています。人間として、とても共感できる作曲家です。
にこやかにそして美しいピアノの響きで気持ちよく演奏するだけの曲ではないんじゃないかというのが正直なところ。
反面、これからのバルトークの演奏はこれが規範ではないかという恐れも実はあります。
色んな感情が渦巻いて、saraiはとてもショックを受けました。
ランランは良い意味でも、悪い意味でも、恐ろしい新時代のピアニストです。彼は今や、ウィーンでも寵児だとのことで、彼のコンサートのチケットの入手も難しいそうです。彼の向かう方向によっては、音楽界にとてつもないリスクもあるかも知れないとさえ思います。
で、バルトークを弾き終わった彼はすぐにまた椅子に座って、何とショパンの英雄ポロネーズを弾き始めました。また、ショック。なんだか、バルトークと一緒に聴こえます。バルトークもショパンも一緒かあ?
生き生きとしたショパン、きっちりとしたテンポに支えられた安定感、ダイナミックなエネルギー、文句のつけようのない演奏です。
もう、まるで訳がわかりません!
一度、生で聴いてみる必要はあるでしょう。でも、彼のエネルギーに翻弄されるかも知れません。

この彼の弾くショパンのピアノ協奏曲第1番が映画「のだめ」の後編に流れるわけです。完璧でエネルギッシュで自由奔放なショパン。まさにのだめを体現するわけでしょう。でも、あのショパンの少し憂鬱さや陰の部分はどうなってしまうんだろう。
恐れと期待に満ちた後編はいかなることになるか。
saraiの趣味と異なる演奏だったトルコ行進曲のようでなければいいけれど・・・




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この記事へのコメント

1, まいくまさん 2010/01/25 22:21
saraiさま:

またおじゃましました。
「のだめ」原作はもう3回くらい読みました。
私くらいの中途半端だと、半分くらいは知らない曲で、随分刺激になりまし。た

あとクラッシックハイライトもみました。
そもそもベト7自体、あまり聴いておらず、ほぼ「のだめ」で知ったのですが、メータの指揮を見て、あ、やっぱ千秋はねっとりタイプに描かれていたんだとわかりました。

ランランも見ました。
あの演奏がウイーンでうけるとは、ちょっと信じられません。およそヨーロッパタイプとは思えないので。

バルトークはともかく、ショパンは私にはちときつかったです。

2, saraiさん 2010/01/25 23:25
まいくまさん、saraiです。

またまた、いらっしゃい。ありがとうございます。こちらはまだやっと今#9を読んでいます。

クラシックハイライト見られたんですね。ウィーン・フィルの7番は特別ですね。まったく、美しさの極致です。

ランランですが、ウィーンは文化の幅も深さも考えられないほどです。それにウィーンっ子だけでなく、よそからの観光客も多く、様々です。ですから、文化の受容力も想像以上だと思います。

saraiはバルトークファンなので、バルトークがむしろきつかったです。ショパンはいずれにせよ、いろんな演奏するピアニストがたくさんいますからね。
ウィーン在住の音楽通のかたから、ランランは何を弾いても、ランラン節だと聴いて、少し納得して、今はショックが和らいでいます。

3, まいくまさん 2010/01/25 23:55
saraiさん、相当深そうですね。
しかも本場を知っていらっしゃる。
相当刺激になりそうです。

近現代ものは苦手なのでバルトークも親しんでおらず。
ただ、今ピアノのレッスンでミクロコスモスを最初からさらっています。

バッハで挫折したら、先生からやるように言われたので。

これからもちょくちょく寄らせていただくかもしれません。よろしくお願いします。

4, saraiさん 2010/01/26 09:41
まいくまさん、saraiです。

またまたコメントありがとうございます。
残念ながら、本場を知ってるといっても、今年の7月にウィーンに行く予定なので、それでやっと7回目ということになります。それも基本的に音楽はオペラオンリー。まいくまさんのお好きなピアノは国内でしか聴いていませんよ。
ただ、ウィーンは世界中で1番好きな街なので、ネットなどの各種メディアでウォッチしてはいます。

ピアノをレッスンしているんですね。ミクロコスモスといえば、最初の部分は子供のレッスン用の簡単な練習曲で途中から急に難しくなりますね。昔昔、まだ結婚前の配偶者にアドバイス(半ば強制?)して、ミクロコスモスをレッスン用教材に練習してもらったことを思い出します。もちろん、簡単なやつです。まいくまさんは難しい方ですか?

音楽ネタもアップしますので、是非、お立ち寄りくださいね。
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ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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