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最高の感動!マーラー:交響曲第10番 インバル&東京都交響楽団@サントリーホール 2014.7.21

今日のインバル指揮、東京都交響楽団のマーラーの交響曲第10番には心底、感動! 昨日の同一内容の公演とは次元の異なる素晴らしい演奏でした。今日の都響のアンサンブルはパーフェクトと言ってもよく、特に第5楽章のピュアーな響き、音楽表現の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものでした。第5楽章の最後の5分間は昨日も大変な感動に襲われましたが、今日はさらに深い感動に襲われ、音楽が心の奥底まで沁み渡ってきました。マーラーの究極の愛の音楽です。

今回のコンサートに備えて、初めて、交響曲第10番の全曲版(クック補筆)を予習しました。いずれもハイレベルな演奏ばかりで驚きました。

 インバル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 映像版
 ハーディング、ウィーン・フィル
 ラトル、ベルリン・フィル
 ギーレン、南西ドイツ放送交響楽団
 インバル、フランクフルト放送交響楽団
 レヴァイン、フィラデルフィア管弦楽団
 ザンデルリンク、ベルリン交響楽団

美しい演奏ばかりで、甲乙つけがたしの印象。無理にひとつだけ選べと言われれば、ハーディング指揮ウィーン・フィルでしょうか。いずれにせよ、クック補筆のマーラーの交響曲第10番は十分にマーラー最後の交響曲の真髄を感じさせてくれます。しかしながら、どの演奏にも増して、昨日と今日のライブ演奏の高揚感は最高でした。指揮のインバルが語っているように、マーラー最後の言葉を味わい尽くすことができました。特に第5楽章はマーラーの熱い思いがぎっしりとつまっていることがライブ演奏でひしひしと伝わってきました。

都響の演奏ですが、今日は期待通り、弦楽アンサンブルの響きの素晴らしさが最高でした。大編成にもかかわらず、室内オーケストラのようなピュアーな響き。それでいて、熱い高揚感のある表現まで聴かせてくれるんですから、もう言うことなし。木管も素晴らしく、金管も難しい弱音表現を頑張っていました。第5楽章の冒頭のフルート独奏は昨日は何か、のりきれていない演奏にがっかりしましたが、今日は一転して、素晴らしい演奏で、しみじみと心に響いてきました。このフルート演奏を契機にその後の弦楽合奏の素晴らしかったこと、うっとりと感銘を受けながら、聴き入りました。これが起爆剤にして、最後の5分間の奇跡のような弦楽合奏があったような気がします。

今日の素晴らしい演奏はインバルの指揮なくしてはありえなかったでしょう。ある意味、インバルはこのクック版の交響曲第10番のスペシャリストです。予習で聴いたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏は今や、伝説的な名演です。リカルド・シャイーの代演での登場だったようですが、素晴らしい演奏で世界中が驚いたようです。そのインバルの演奏がこうして生で聴けたのですから、大変、幸福です。
そして、これがインバルと都響のマーラー・ツィクルスの実質的なグランド・フィナーレになりました。サントリーホールでの第9番も涙なしには聴けない感動的な演奏でしたが、今日の第10番も同じくらい感動的でした。コンダクター・アンコールも2回にわたる大声援。第9番のときの3回と同等でしょう。
これでしばらく、この名コンビのマーラーが聴けないことに寂しさを覚えます。また、いつの日か、是非、聴かせてもらいましょう。

今日のプログラムは前日と同じく、以下です。

  指揮:エリアフ・インバル
  管弦楽:東京都交響楽団

  マーラー:交響曲第10番嬰ヘ長調 
    デリック・クック補筆 第3稿第2版(一部、第1版)



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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