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ウィーンで音楽三昧:クレント小路のドゥルヒガング、そして、ユーデン広場へ

2014年6月13日金曜日@ウィーン/3回目

クレント小路10番地にある創業1542年のパン屋グリムのお店の角からは、魅力にあふれた魅力的なドゥルヒガング(通り抜け)があります。

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ちょっとこのドゥルヒガングの奥に入ってみましょう。

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ドゥルヒガングの抜ける先の路地が見えてきました。

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ドゥルヒガングの先の路地は、クレーブラット小路Kleeblattgasseでした。先ほどトゥーフラウベン通りを歩き始めたときに最初に見かけた路地が、このクレーブラット小路でした。この辺りの路地は迷路のように入り組んでいるようです。

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ドゥルヒガングからまたクレント小路に戻り、パン屋グリムの前に立ちます。店先には美しい鉄飾りがあります。金色の部分はパン屋のツンフト(同業者組合)のマークで、両脇からライオンがプレッツェルを抱えています。

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パン屋の隣の12番地の建物です。これもバロックの意匠が凝らされています。天使たちの像が素晴らしいですね。

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クレント小路の先にはユーデン広場Judenplatzがあります。この広場は13世紀初めから、ユダヤ人居住地区(ゲットー)として発展しました。

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広場に入った角のユーデン広場3番地には、かってモーツァルトが住んでいました。

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その旨が記載された銘板があります。住んでいたのは1783年のことで、モーツァルト27歳のときです。ウィーンに移って2年後、妻コンスタンツェと結婚した翌年です。この年にはピアノソナタ第11番K.331《トルコ行進曲付き》を作曲しています。作曲家として脂の乗り切った時期です。

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モーツァルトは1789年から1790年にかけて、隣の4番地の建物に引っ越してきます。モーツァルト33歳から34歳にかけて住んでいたことになります。ここで、傑作オペラ《コジ・ファン・トゥッテCosì fan tutte》が作曲されました。モーツァルトが亡くなるのは、その翌年1791年の暮れです。現在、この3-4番地には、Haus der Wiener Gastwirteという建物が建っています。ウィーンの料理屋のコック、ウェートレス、オーナーが養成される学校です。モーツァルトが住んでいた当時の建物は残っていません。

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ユーデン広場の中央に立つ像はドイツ人劇作家レッシングで、彼はユダヤ人です。ナチスが支配した時代に、いったん彼の像はユダヤ人故に取り壊されましたが、1982年に再建されました。

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ユーデン広場の中央には、レッシング像の他に大きな四角い正体不明の建物もあります。これは第2次世界大戦でナチスの残虐行為で犠牲になったオーストリアのユダヤ人、約6万5千人のための記念碑Mahnmal für die ermordeten Juden Österreichsです。このユダヤ人問題は、シュテファン・ツヴァイクの「昨日の世界」に詳しく書かれています。身一つで国外退去させられたり、退去しないユダヤ人は収容所に送られて殺害されました。saraiとしても非人間的行為には心を痛めずにはいられません。

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広場の一角には美しいバロックの建物があります。ボヘミア大法官府Böhmische Hofkanzleiだった建物で、現在は行政裁判所Verwaltungsgerichtshofになっています。入り口上部の装飾が見事です。

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ユーデン広場からは、ドゥラート小路Drahtgasseを通りアム・ホーフ広場Am Hofに向かいます。ドゥラート小路にはテラス席が並び、人で賑わっています。

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ドゥラート小路から降り返ると、ユーデン広場の優美な建物が見えます。

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ドゥラート小路の出口には、ウィーン料理レストランGustl Bauerがあります。これを抜ければ、アム・ホーフ広場です。

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アム・ホーフ広場は以前も散策の途中に立ち寄っているので、よく覚えています。広場の中央には、マリア記念柱Mariensäuleが見えます。マリア記念柱は30年戦争(新教派プロテスタントとカトリックとの間で展開された宗教戦争)の末期の1646年に、カトリック側の勝利を祝って建立されたものです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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アム・ホーフ広場にもバロック様式の建物が多く残されています。ざっと見ていきましょう。それは次回で。


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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

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No title

こんばんは!
ブログ、楽しく拝見。ご旅行の出発までに昨年の旅行分は終わりそうですね??
ご旅行の準備も着々と進んでおられるでしょう。
しつこく書きます、マーラーの3番、聞きたい!!!!です。
詳細記事、楽しみにしております!!!
6,7,8月、ナンも楽しみがないので、へこんでいます。
秋は、コベントガーデン来日公演、ウィーン・フィル5回、メストレさんのハープ、シュツッツガルトのバレエのオネーギン、アムステルダムコンツェルトヘボウ、とかいろいろ行きますが。また、お会いしましょう!
旅の達人に言うもヤボですが、気を付けて楽しんできてください!

No title

えりちゃさん、こんばんは。saraiです。

残念ながら、ウィーンの散策記事を粘って?書いていますので、旅の出発前には昨年の旅は完了しないことになりました。努力はしましたけどね。そろそろ、旅の準備に全力を上げないといけなくなりました。来週からの今年の旅の新鮮情報をお楽しみにね。
秋に重なるのはウィーン・フィル1回だけです!
人気ランキング投票、よろしくね
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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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