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感動!《ナクソス島のアリアドネ》@ウィーン国立歌劇場 2014.6.11

ウィーンで聴くR・シュトラウスはいつも素晴らしいですが、今夜の《ナクソス島のアリアドネ》はR・シュトラウス生誕150年という節目の年の、それも誕生日で正真正銘の生誕150年の公演。実に素晴らしい内容でこの記念の日を飾りました。
やはり、真の主役はウィーン国立歌劇場管弦楽団です。その演奏の甘美さは身がとろけそうになります。
前半のVorspielsでは、作曲家役のケート・リンゼイの素晴らしい歌唱に驚かされます。こんなに素晴らしい作曲家役はトロヤノス以来とも思えるほどです。
しかし、後半のOperでは、さらにアリアドネ役のエミリー・マギーの素晴らしい歌唱に感動で身が震えます。アリアドネでこんなに感動したのは初めての経験です。もちろん、グルベローヴァがツェルビネッタを歌ったときはその素晴らしさ・凄さに大変な感銘を受けましたが、オペラ全体の感動とは別物。やはり、タイトルロールのアリアドネが重要な役であることを再認識したました。アリアドネの相手役となるバッカスは、このヨーロッパ遠征で2度目となるフォークトが歌いました。バッカス役としてはリリック過ぎる声の響きと少し平板に感じる歌唱に違和感を覚えましたが、終盤では大きく盛り上げる歌唱。さすがに人気と実力を兼ね備えた人です。ツェルビネッタ役のファリーは、予想以上の好演ではありましたが、どうしても、グルベローヴァの素晴らしい歌唱が耳から離れません。ここはもっと繊細にとか、ここの節回しはもっと思い切ってとか、ついつい感じてしまいます。比べるレベルにないことは分かっていますが、どうしてもね・・・。

作曲家、アリアドネとバッカスが中心の公演。不世出のグルベローヴァのツェルビネッタが聴けなくなった現在、アリアドネを軸とした公演がこれからの傾向になるでしょう。そういう意味で素晴らしい公演でした。なお、舞台演出はザルツブルグ音楽祭での公演を基にしたものです。ザルツブルグ音楽祭はホフマンスタールが登場するオリジナル版でしたが、このウィーン国立歌劇場は通常版です。通常版ですが、その内容、舞台装置はほぼザルツブルグ音楽祭と同様です。タイトルロールのアリアドネ役もマギーが共通して歌い、どちらも感動的な歌唱です。

今日のキャストは以下です。

  演出:スヴェン・エリック・ベヒトルフ
  指揮:フランツ・ヴェルザー・メスト
  管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団(コンサートマスター:シュトイデ)

  執事長:ペーター・マティック
  音楽教師:ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー
  作曲家:ケート・リンゼイ
  テノール、バッカス:クラウス・フローリアン・フォークト
  ダンス教師:ノルベルト・エルンスト
  ツェルビネッタ:ダニエラ・ファリー
  プリマドンナ、アリアドネ:エミリー・マギー

この《ナクソス島のアリアドネ》は4日後にまた聴きます。素晴らしいオペラがまた聴ける幸せ感に包まれています。繰り返しになりますが、ウィーンのR・シュトラウスは絶対に期待を裏切ることはありません。今回の《ナクソス島のアリアドネ》は以前、このウィーン歌劇場で聴いた最高のR・シュトラウスの楽劇《サロメ》を上回るかもしれないレベルの最高のR・シュトラウスのオペラでした。




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