ベルギー王立美術館で1日まったり・・・クノップフの名画に感動
美術館の探訪記はいずれ詳細編で報告します。まず、館内に入ると、素晴らしく豪華なエントランスホールが出迎えてくれます。

古典美術館には、フランドル絵画、ベルギー絵画は粒よりの作品が展示されていました。ウェイデン、ブリューゲル、ボッス。さらにsaraiのご贔屓のクラナッハの素晴らしい作品もありました。このビーナスはクラナッハの全作品の中でも傑作の一枚です。

ロヒール・ファン・デル・ウェイデンのピエタも素晴らしい作品。ヤン・ファン・エイクの作品にもひけをとらない優れた作品です。聖母マリアの悲しみの表現、聖母マリアの青い衣装と聖ヨハネの赤い衣装の対比の見事さも素晴らしいですが、その精緻さを極めた表現がフランドル絵画の最大の特徴です。

レンブラント、ルーベンスの作品も高水準。謎の画家ロベール・カンパンの傑作を見られたのも収穫の一つ。これらの古典絵画を見るだけで一息つきました。美術館内のカフェテリアでランチをいただき、また、鑑賞開始。ルネ・マグリットの名作群を鑑賞。年代を追って、鑑賞しましたが、1階~3階に分けて展示してある作品のうち、1階の後期の作品以外には、正直、失望。1階の数点の傑作のみがマグリットらしさを現していました。最後に近代美術館を見ようとしたら、購入済のチケットでは入れないことが分かり、急いで入口のチケット売り場で近代美術館の分を追加購入。肝心のポール・デルヴォーの作品は一部のスペースが改装中のため、見られませんでしたが、素晴らしいクノップフの作品を見られたことが今回の王立美術館訪問の最大の成果でした。
これはイギリスの詩人エドマンド・スペンサーが書いた寓意詩《妖精の女王》の登場人物、女騎士ブリトマートと裸体のアクレイジアを描いた作品。いずれも6歳下の妹マグリットを思わせる顔が描かれています。この官能美はベルギー象徴派という枠を超えて、永遠の美を感じさせます。saraiはこの作品の前で立ちすくんでしまい、この作品から立ち去りがたく感じてしまいました。感動の一枚です。

ラファエル前派のバーン・ジョーンズの作品も魅力的でした。ともかく、最後に素晴らしいクノップフを見られたことで大満足のベルギー王立美術館でした。
美術館を後にして、中央駅で明日のディナン遠征の鉄道チケットを購入。その後、昨日に続き、グラン・プラスをちらっと見て、また、昨日のレストラン、シェ・レオンで生牡蠣を食し、大満足。
暑さも一段落したので、体力も回復し、元気一杯のsaraiです。
明日はアルデンヌ地方を訪れて、ベルギーの旅を終えようと思います。
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