旅はオランダから~デン・ハーグ市立美術館のコレクション・・・saraiの選んだ4枚
デン・ハーグ市立美術館で、フェルメールの傑作《デルフトの眺望》を含むマウリッツハイス美術館のコレクションを堪能しました。次はデン・ハーグ市立美術館のコレクションを鑑賞します。今回はsaraiの注目した4点の作品を紹介します。
まずは、スイス出身の象徴主義の画家フェルディナント・ホドラーの習作(Study for day)です。

ホドラーと言えば、代表作の『夜』のような男女の群像が描かれた作品が一番彼らしく感じます。この習作の女性はそのパーツのようにも思えます。存在感のある女性です。
ところで、一昨日にも、フランクフルトのシュテーデル美術館でもホドラーの習作を見ました。これから、旅はスイスにも達するので、そこでもホドラーの作品を見ることになりそうです。日本ではあまり注目されていない画家ホドラーですが、ヨーロッパの美術館ではコレクションの重要な要素となっています。
次は青騎士の画家の一人、アレクセイ・フォン・ヤウレンスキーの《女の肖像》です。もっともヤウレンスキーらしい作品といえるでしょう。

ヤウレンスキーはsaraiが青騎士の画家たちに興味を持つまでは名前も意識していなかった人ですが、このところ、彼の作品を見る機会が増えてきました。この旅でも、ベルンのクレーセンターで彼の作品展を見ることになります。クレーとヤウレンスキーは青騎士の盟友ですから、そういう企画展が催されることになったのでしょう。今後、ますます、その評価が高まっていく画家の一人です。
次は何と、エゴン・シーレです。当ブログをご覧のかたはsaraiがシーレの大ファンなのはご存じでしょう。こんなところでシーレの作品に出会うとは思ってもみなくて、びっくりしました。それもシーレの妻を描いた素晴らしい晩年の作品です。《エディット・シーレの肖像》です。ウィーン以外でシーレの晩年の作品を見たのは初めてではないでしょうか。

シーレの暖かい愛情が感じられます。これも晩年の特徴です。いやあ、いいものを見せてもらいました。
最後の1枚も、青騎士を代表するワシリー・カンディンスキーの《白いフォームを持つ絵画》です。抽象画の始祖ともされるカンディンスキーらしい傑作です。もちろん、絵は訳が分かりませんが、見続けていると、何やら、凄そうに見えるから不思議です。この人の絵はどちらが上なのか、簡単には分かりません。この絵はこれで間違いなさそうです。

これでお分かりでしょうが、この美術館のコレクションはありきたりのものではありません。ゴッホやモネの傑作もありますが、先進的なコレクションといっても、差し支えないでしょう。
なかでも凄いのがモンドリアンのコレクションです。これはsaraiとしても力を入れて、ご紹介していきます。ご期待ください。
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