ウィーンで音楽三昧:美しきバロックのイェズス会教会、そして、シェーンラテルン小路散策
イグナーツ・ザイペル広場に建つイェズス会教会(Jesuitetenkirche)は外観もバロック様式の堂々たる建物です。教会の内部も見てみましょう。一歩入ると、教会の内部の豪華なことに驚かされます。バロックの華麗な装飾が見事です。

美しい天井画にあっけにとられてしまいます。

説教座の装飾の豪華なことにも驚きます。

これは内陣。色大理石の柱の素晴らしさ、祭壇画は聖母昇天でしょうか、美しい絵です。

これは教会の後方。隅々までバロック様式で装飾されています。

ステンドグラスはありませんが、パイプオルガンが美しいですね。

この身廊側面の凝ったバロック装飾の素晴らしさはどうでしょう。捻りを入れてうねっているような色大理石の柱は凄いですね。ともかく、一見の価値のある教会です。

バロックの美に酔いしれて、教会の外に出ました。教会の外観を見上げますが、まさにこれぞバロックです。

イグナーツ・ザイペル広場はベッカー通りからはこの広場が行き止まりになっていますが、ベッカー通りと並行した通りのゾンネンフェルス小路(Sonnenfelsgasse)を通って、元来たルーゲック広場まで折り返すことができます。このゾンネンフェルス小路を見通すと、綺麗な建物に挟まれた静かな通りになっています。駐車車両が多いのは、ウィーンではどこでも同じですね。

このゾンネンフェルス小路が広場から始まる辺りに、イェズス会教会の建物に沿って伸びる石畳の路地イェズスイーテン小路(Jesuitetengasse)が見えます。アーチをくぐってこの小路を歩きたくもなりましたが、小路の突き当りに見えているシェーンラテルン小路(Schönlaterngasse)はゾンネンフェルス小路から始まっている小路なので、ゾンネンフェルス小路を少し進んでシェーンラテルン小路が分かれているポイントから回り込むことにします。

ゾンネンフェルス小路を少し歩くと、早くもシェーンラテルン小路に折れていくポイントです。この角には、Walter Bauerという小奇麗なレストランもあります。

これがゾンネンフェルス小路から見たシェーンラテルン小路です。狭い道が続いています。

シェーンラテルン小路の番地表示があります。ここが1番地で、ここから小路が始まります。

シェーンラテルン小路を歩いていくと、すぐに道は右の方に曲がっていきます。その辺りが怪獣バジリスクの出没する地帯です。そのバジリスク伝説に因んだ名前のウィーン料理レストラン、ツム・バジリスケンの軒先には、金色に輝くバジリスクの飾り看板がぶら下がっています。

このレストランのテラス席のあるところには、バジリスクBasilisk伝説を物語る彫刻がお店の壁にはめ込まれています。バジリスク伝説というのは、この先にある7番地の建物バジリスケンハウスの中庭の井戸に住む怪物バジリスクがその醜悪な面構えの一睨みで人を殺し、猛毒の息を井戸に吹き込み、悪さのし放題で人々を困らせていました。井戸の中で美女を手に掛けようとしていたバジリスク。そこへ勇敢なパン職人が大きな鏡を持って井戸を下りていき、バジリスクはその鏡の中におのれの醜悪な姿を見たショックと自身の一睨みによって即死してしまったそうな・・・というようなものです。

これが建物の壁に怪獣バジリスクの絵が描かれている7番地のバジリスケンハウスです。鏡を持って、バジリスクに相対するパン職人が描かれています。扉を入ると、バジリスク伝説の井戸の跡があるそうですが、それは見ませんでした。

このバジリスケンハウスの右隣にはピンク色のバロックの館がありましたが、そこでシューマンが1838年から39年の冬を過ごしたそうです。今回の旅では、ライン川の畔にあるボンの街でシューマン夫妻のお墓参りをしましたが、シューマンのウィーンでのゆかりの地を見るのは初めてかもしれません。
シェーンラテルン小路の路地散策はまだ続きます。
散策のルートを地図で確認しておきましょう。

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