ザルツカンマーグートへ小旅行:美しきクリムトの道を往く
《クリムトの道Klimt Themenweg》を歩き始め、アッター湖畔を散策します。湖岸の先にはカンマ―城Schloss Kammerの姿が美しく見えています。

この辺りはアッター湖Atterseeの北東端になります。ここから眺める湖面は素晴らしく綺麗なのですが、何よりもクリムトの風景画の景色そのものに感じます。

クリムトは50枚ほどの風景画(カンバスが真四角なことが特徴ですね)を描いていますが、ほとんどはこのアッター湖で描きました。彼は湖面にボートを浮かべ、そこからの景色を好んで描いています。したがって、絵にはアッター湖の水面がよく登場します。実際のアッター湖の湖面を見て、まさにクリムトの絵の世界そのものだと感じました。緑色がかった湖面、少し水蒸気が上がり靄った湖面、軽いさざ波の立った湖面、すべてにクリムトの筆の跡を感じます。それらを楽しむべく、《クリムトの道》をゆっくり歩きます。

カンマ―城もクリムトの風景画の世界の一つです。

湖面の美しさにカンマ―城の姿がアクセントになり、ロマンティックな風景を醸し出しています。

雲の下のアッター湖は幽玄な光の世界です。芸術家の心をインスパイアするに十分な力を持っていると感じます。

アッター湖の北東端は狭い水路のようになっていて、対岸の小さな街もすぐ近くに見えます。

遠くの方の湖面を見ると、まるでクリムトの風景画そのものの姿を呈していることに驚きます。

湖畔沿いの《クリムトの道》はプロムナーデPromenadeとも呼ばれ、道の先には湖を渡る橋が架かっています。橋を渡って、対岸の湖畔に周り込めるようです。

これが今まで歩いてきた湖岸のプロムナーデです。美しい湖畔です。

湖畔に銅像があります。湖に浮かぶ舟を漕ぐ人の姿でしょうか。

橋の上からの湖面の眺めです。顔を覗かせた太陽が湖面に反射しています。

橋を渡り切り、対岸に出て、その湖畔からの美しい眺めです。

《クリムトの道》はポイント毎に案内板が立っています。案内板には、その辺りから描かれたクリムトの風景画が紹介されています。

対岸から見たカンマー城です。白鳥の群れがその眺めを飾っていますね。

白鳥が近くに寄ってきます。何故か白鳥はこのあたりだけに集まっています。

また《クリムトの道》の案内板です。この案内板はデラックス版で、クリムトの風景画がほぼ網羅されて紹介されています。

全部で46枚の風景画が紹介されています。何枚かをご覧ください。
これは花咲く野原と湖からのカンマー城の眺めです。

これはいずれもアッター湖の湖面と湖畔の建物です。

これはカンマー城の並木道と野原の中の美しい建物です。

いずれも名作ぞろいです。これらのクリムト作品を脳裏に焼き付けて、さらに《クリムトの道》を進みましょう。
散策のルートを地図で確認しておきましょう。

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